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佑子の韓流日記11

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わたしのヨン様をもとめて? それとも仕事で新境地を開くため? はっきりした理由は本人にも謎のまま、直感だけを信じ、いきなり韓国へ留学した安田佑子のエッセイ連載開始です!

<その11> ウォンビン&キム・テヒの壊れたCMって?


ソウルで初めての夏です。韓国にも梅雨があること、蚊の攻撃が猛烈なこと、映画館が日本と同じように? むしろ日本よりもたくさんホラー映画ばかり上映すること、などなど新しい発見がたくさんありました。特にホラー映画に関して言うと、デートムービーの要素が高いような気がします。

正直、面白くなくても(たいして怖くなくても)カップルで行く事に楽しさがあるといいますか・・・…^^;。
さて、今回は今韓国でちょっとしたブームになっているCMについての話です。

ご存知の方もいるかもしれませんが、韓国は日本のように番組の途中でCMが入るのではなく、番組の前後にまとめて長いCMが入ります。なので、ドラマを見るにも始まったらぶっつづけで1時間なので、日本での感覚に慣れていると、正直気が抜けなくてはじめ私はちょっと疲れました^^;。でも今は慣れて、逆にたっぷり話を楽しめるのでなかなかよいですよ。韓国の人からすれば、日本のように途中でCMが入るのは非常に不快で感動が盛り下がるイムニダ! ってな訳で逆に信じられないと言います。


な、なぬ? 壊れたウォンビン&いけてないキム・テヒ?

初夏からOAが始まったLG電子の携帯電話ブランド「CYON(サイオン)」のCMでは、ウォンビンとキム・テヒが今までにないキャラで登場し、とても新鮮です。個人的にもこのシリーズ大好きです。

ウォンビンと言えば映画『ブラザー・フッド』、ドラマ「秋の童話」、日本でもCMに出ていて人気があるのはご存知のとおり。最近では日本でも『マイ・ブラザー』が公開されましたね。キム・テヒはドラマ「天国の階段」でチェ・ジウをいじめていた女優さんで、一番最近出ていたドラマ「ラブ・ストーリー・イン・ハーバード」では清純&才女のヒロインを演じていました。彼女はいわゆる名門大学・ソウル大の現役大学生で、美人なうえに才女ですから、韓国人女性にとっては憧れ、男性にとっては恋人にしたい典型的なタイプ。

そんな2人のオルチャン(韓国語で「イケメン」)のこと)イメージを逆手にとったこのCMは6編あり、2人は本人役、しかもカップルという設定。いい意味での「だらけた感じ」や「フツーっぽさ」が自然で素敵だということであっという間に人気に。いくつか詳しくご紹介しますと……。

ジャージャー麺VSスパゲティ「スライドフォン」編

2人は何を食べるかでもめています。
ジャージャー麺を食べたいウォンビン。

一方スパゲティを食べたいキム・テヒ。「ジャージャー麺!」「スパゲティ!」「ジャージャー麺!」「ジャージャー麺はやだ~! スパゲティ!」となかなか決まりません。
そんな時にアイディアが。

スライドフォンを上下にスライドさせながら、そのリズムで「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な♪」(もちろん韓国版なので歌は違いますが)をし始めるウォンビン。上下どちらで止まるかでジャージャー麺かスパゲティかを決めようとします。

携帯電話をそんな風にも使えるというアイディア、そして、そんなささいなことが2人の仲をもっと近くさせる、というとても可愛いCMです。(写真1,2)


2人は同棲してたりして?! 「MP3フォン」編

2人は部屋でラフな格好で机を囲んでます。ウォンビンはセリフを覚えなきゃいけないのに、MPフォンで音楽を聞き、水を飲み、メールを打って、なおかつセリフも覚えようとして……そんな散漫な態度のウォンビンにキム・テヒが一言。「オッパ(韓国では彼氏をこう呼びます)……音楽聞きながら台本覚えられるの?」

すると「できるっしょ。音楽聞きながら写真も撮れるしメールもできるし、動画も撮れるんだからセリフも覚えられるよ」。最後は結局寝てるウォンビン。

こより(ティッシュを細く丸めたやつ)を彼の鼻に入れようとするキム・テヒ。(写真3,4)

どちらかというと生活観がないイメージの2人がすんごいラフな感じでだらだらしてるのが、なんかいいんですよこれが。雲の上の人達が下界に降りてきたような親近感があって^^……はは。

かまととキム・テヒ?! (え? かまととって死語……^^;?)「TVフォン」編

講義室のような場所で夜に携帯でテレビを見ている2人。テレビでは芸能ニュースが(しかも本当にある番組で司会者本人が登場)。ウォンビンとキム・テヒの熱愛説について取材したという。

スターらしい華やかなファッションで揃って記者会見をする2人。

ウォンビン「どこでそんな噂聞いたんですか?」

キム・テヒ「お兄ちゃんと妹の関係です。」

ウォンビン「一緒にご飯食べたってだけですよ」

……講義室ではキム・テヒがウォンビンの頭を撫でながら2人仲良くその携帯画面を見つめている。

ウォンビン「表情一つ変えずにどうやったらこんな演技ができるんだ?」

キム・テヒ「オッパだってデビューした時に比べ……」

ウォンビン「デビューの話はするなっつーのて……お前、まじでうまいよなあ」

キム・テヒ「みんな私にはまっていくのよ!」
と高飛車なポーズを決めるテヒ。

ウォンビン「首……痛くないか……? 支えてやろうか?」

最後のオチのセリフはこのTVフォンには置いても見られるように支える台がついてるので、「この携帯みたいに支えてやろうか?」という意味。

このCMでのキム・テヒのイメージが妙に素のようなやっぱり演技のような……そんな想像が膨らんでまたおもしろいです。(写真5,6)

●韓国CM、それはもう1つの韓流の楽しみ方

これはサイオンのブランドコンセプトが「サイオンには新しくておもしろいアイディアがある」というものなので2人の新しく、おもしろい一面を引き出すことによって、その他飲酒測定センサーがついた携帯(これは便利なのか……?)や、携帯を横にして(プレステみたいに)ゲームを楽しめる横長型の2つ折り携帯など、アイディアの新しさと魅力をアピールしようというもの。見事視聴者のツボにはまり、ホームページから2人の写真のダウンロード数は10万件を超えたそうですよ。動画が見られる方はこちらで楽しめます。(画面右に縦に並んだの6つのアイコンがそれぞれのCMです)

韓国でCMザッピングという楽しみ方もいいかもしれません。旅行に来てテレビを見る1日って、なんだか贅沢で素敵じゃないです? きっと皆さんも知っている韓流スターが時には歌ったり踊ったり、ドラマのキャラクターままのイメージで出てきたり逆に意外なキャラクターで登場したり。結構楽しいと思いますよ。


ジャージャー麺VSスパゲティ。携帯が今日のメニューを決めてくれる!? ウォンビンが韓国版「どちらにしようかな♪」で歌声を披露。(写真1)


よく見るとお店もなーんもないようなところでこんな話をしてる所がまた楽しい。(写真2)

二人ともだらーんとしててなんかよくないです?画面には「散漫に暮らすのにもアイディアが浮かんだ」の文字。(写真3)


携帯で音楽を聴きながらムンジャ(携帯メール)も打てまーす。(写真4)


っていうかキム・テスのそのポーズ。確かにツラそう……(写真5)


ぶっきらぼうな言い方が逆に自然で親近感が持てる! (写真6)


6編のCMのうちの一つ「CYONアイディア編」。ウォンビンバージョンととキム・テスバージョンがあり、それぞれ二人の既存のイメージ映像を見せながら、「かっこいい。可愛い。問題はユーモア感覚がないように見えることだ。」と字幕が出た後、ウォンビンはドアに、キム・テスは電気の傘に頭をぶつけていいアイディアがふと浮かんだ、というもの。

■安田佑子プロフィール■

仙台の局アナからフリーに転向し上京。TV,ラジオ、ナレーションの仕事を経て映画祭の司会や映画ライターの端の端の端っくれとして奮闘中。2004年9月よりソウル在住。東京を月に1-2度往復する生活をスタートさせたばかり。右脳が決めた無謀な決断に左脳は迷惑こうむり中。
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