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「引きこもり」立ち直るヒント描く『青の塔』

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映画『青の塔』より
映画『青の塔』より - (C)SUPERSAURUS(C)2000-2003 All rights reserved.

 “引きこもり”の青年が自立していくまでを繊細に描いた『青の塔』の上映(シネマアートン下北沢)が今日、8月13日で終演を迎える。監督は少年犯罪の加害者側をテーマに描いた『カタルシス』で、社会に衝撃を与えた坂口香津美。

 上映するシネマアートン下北沢では上映期間中“引きこもり”に焦点をあてたイベントを開催し、終演を迎える前日、8月12日には実際に引きこもった経験を持つ若者たちが、坂口香津美監督とトークイベントを行った。

 若者は不登校や引きこもりといった目標喪失の若者の再出発を支援する団体“NPO法人ニュースタート事務局”のサポートにより、引きこもりから立ち直りつつあるまさに、リアルな引きこもり体験者だ。同法人は共同生活をとおして“引きこもり”の再出発をサポートする団体。

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 本作では実際に引きこもりを経験した中村佑介が主演にあたり実にリアルな演技を見せる。母親役のさわ雅子も息子が引きこもった経験を持つ。ドラマは主人公、透の引きこもりの日常を淡々と描き、1つ1つのシーンを、カメラをまわして撮り続けることにより、主人公の孤独な時間が永遠に続くかのごとく観客に印象づける。その演出は見事だ。
 
  若者の1人安藤さんは大学卒業時、就職活動に失敗し引きこもった。「何もやることが無いのがつらい。そして将来のことを聞かれるのが引きこもっていて一番つらいことだった」と語り、もう1人の若者、平野さんは「最近、カンボジアに旅して子どもたちを見ているうちに、自分の進む道を見つけたような気がする」と引きこもりから立ち直りつつあることを告白した。
 
 『青の塔』はシネマアートン下北沢で8月13日まで上映後、次の公開は未定だ。

『青の塔』公式サイト:http://www.supersaurus.jp/bluetower.html
“NPO法人ニュースタート事務局”:http://www.new-start-jp.org/

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