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豊川悦司が日本最高齢の新藤兼人監督をヤクザの親分呼ばわり!?

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子分を従えた(?)新藤監督。
子分を従えた(?)新藤監督。

 27日、シネカノン有楽町1丁目にて、映画『石内尋常高等小学校 花は散れども』が初日を迎え、主演の豊川悦司柄本明六平直政川上麻衣子大竹しのぶ、そして日本最高齢監督となる96歳の新藤兼人監督が舞台あいさつに登壇した。

映画『石内尋常高等小学校 花は散れども』

 「自分を演じる人は背が高くてかっこいい人がいい」との巨匠の言葉を受け、新藤監督自身がモデルのシナリオライターにふんした豊川は「名誉な役で、最初はとても緊張しました。だって、映画界におけるヤクザの親分のような存在ですからね(笑)」と新藤組初参加の感想を語った。

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 車イスに座りながら演出し、スタジオよりも時間と労力のかかるオールロケーションで、2か月半におよぶ広島での撮影に挑んだ新藤監督は、「車イスの方が有利なこともあって、全体をより客観的に見ることができました。小さな独立系プロダクションなので、この作品が当たらないと次が撮れない。皆さん、どうぞよろしくお願いします」と早くも次作への意欲をのぞかせていた。

 現在96歳(撮影時95歳)という新藤監督だが、豊川と大竹の同級生を演じた六平は、「完成した映画を観て、大竹さんと二人で『若~い!』と思わず声をそろえてしまいました。それくらい、新進気鋭の監督が撮ったような若々しい映像になっていてびっくり」と意外な映画の感想を暴露。ちなみにこの映画の撮影が終了してから、すでに2本の脚本を書き終えたという新藤監督。当日は、そんな新藤監督の新作を楽しみに足を運んだ幅広い年齢層の観客たちに、車イスから立ち上がって感謝の気持ちを伝えていた。

 『石内尋常高等小学校 花は散れども』は、新藤監督が大きな影響を受けたという小学校教師と、自身がモデルである若手シナリオライターとその同級生たちを軸につづる感動ヒューマン・コメディー。新藤少年の心に光をともした教師の姿、そして成人した新藤の甘酸っぱいラブストーリーが、みずみずしくもポップなタッチで描かれている。

映画『石内尋常高等小学校 花は散れども』はシネカノン有楽町1丁目、新宿武蔵野館ほかにて全国公開中

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