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ジェニファー・ハドソン家殺人事件容疑者、証拠不十分だが釈放願いは却下!

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「神さまの力にすがって乗り切ります……」と言ったジェニファー・ハドソン
「神さまの力にすがって乗り切ります……」と言ったジェニファー・ハドソン

 ジェニファー・ハドソンの実家でジェニファーの母親、兄、おいっ子の3人が殺された事件の容疑者として逮捕されたウィリアム・バルフォーだが、依然として証拠不十分のために正式起訴に至っておらず、11月10日の月曜日時点で釈放の可能性が持ち上がり周囲を騒然とさせた。

 イリノイ州では、事件の容疑者を証拠不十分のまま48時間までは拘束しておくことが可能だが、もしその時間内に証拠がそろわない場合は、容疑者がどんなに怪しくても釈放しなければならないという決まりがある。

 ウィリアムの場合は、執行猶予違反の可能性があるということで引き続き拘束することができたものの、次回の審議会までにハドソン家連続殺人事件とウィリアムを結びつける決定的な証拠が見つからないと、その時点でウィリアムを釈放という事態にもなりかねない。

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 現在、殺人事件関連で明らかになっている事柄として、犯罪に使用された銃が、おいっ子ジュリアン君の遺体が見つかった駐車中のSUVに近いところで発見されたという事実。そしてウィリアムの女友だちが、凶器の銃と類似した拳銃をウィリアムが持っているのを見たことがあり、何らかの殺人にかかわったと本人から打ち明けられた、と証言していること。ハドソン家の隣人の証言でウィリアムが殺人事件のあった日にハドソン家を訪れていたらしいということ、などが挙がっている。

 しかし、月曜日の更生保護委員会でウィリアムは、殺人に対して一切かかわっていないと否定しており、類似する銃も持っていないと供述している。

 今までに挙がっている目撃者の証言などは有力ではあるものの、本人が事件との関係を完全に否定しているために、凶器に残された指紋や現場に残されたDNAなど、動かぬ証拠がない限り、ウィリアムを殺人事件で起訴することは不可能なのである。

 幸い、月曜日に行なわれた更生保護委員会は、ウィリアムが執行猶予違反を犯したと判断し、再拘束を決定した。だが、次回の被告人審査委員会がすでに12月3日に開かれることになっており、シカゴ警察はそれまでに何とかウィリアムと、ハドソン一家殺人事件を結び付ける決定的な証拠を集めるべく奔走している。

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