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『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』出演俳優がゲイ・ポルノを制作する新作映画!

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『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のジョシュア・レナードとマーク・デュプラス
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のジョシュア・レナードとマーク・デュプラス - Photo:Nobuhiro Hosoki

 2009年サンダンス映画祭で、スピリット賞を受賞した映画『Humpday』(原題)について、マーク・デュプラスと映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のジョシュア・レナードに話を聞いた。

 本作は、結婚しているベン(マーク)のもとに、昔の友人アンドリュー(ジョシュア)がゲイ映画を作ろうと持ちかけてくるコメディー。ハチャメチャなドタバタ劇かと思いきや、ストレートな男二人が、妻を説得しながら、本気でアート系ゲイ・ポルノ映画を作ろうと躍起になる姿を描いている。

 本作は、自分のアイデンティティーだけでなく、セクシュアル・アイデンティティーにも問いかけている。制作する上でゲイ・コミュニティーに対して差別的ととらえられるのではないか、不安はなかったのだろうか? 「もちろん心配だったよ。でも、この映画を作る上で、その問題を議論するというのは僕らの仕事ではないと思ったんだ。だって、ふたを開けてみれば、セクシュアルなゲイ要素を含んだ映画なんかじゃなく、二人の男の友情とアイデンティティーを描いた物語なんだからね。しかも今のところはゲイ・コミュニティーからも高い支持を集めているんだよ」とマーク。マークは、兄弟であるジェイ・デュプラスと組んで制作した映画数本が、過去のサンダンス映画祭で話題となり、俳優としてだけでなく、脚本家としても活躍中だ。

 なぜ男にとって、ゲイであるということが、それだけの問題になるのだろうか? 「それは、ゲイに対しての概念が世代や文化によって違うからさ。誰がゲイで、誰がそうではないのかという先入観だけが、人々を混乱させているんだ。僕らの世代の若者は、比較的ポジティブな方向性を持った形でゲイを再定義しているけれど、この行為がほかの世代に混乱を巻き起こしているケースでもあると思うんだ。ゲイの人たちがストレートの友人男性の前で、どれだけオープンでいられるかということを気にしている間は、男性にとってゲイは問題視され続けるわけさ。すごく繊細(せんさい)な問題だよね」とジョシュアが話してくれた。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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