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『ハリポタ』ついに陥落!全米に3D映画旋風!『Gフォース』が全米第1位に!!-7月27日版

全米ボックスオフィス考

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「第2位に転落か……」「3Dは強いのね……」(映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』より)
「第2位に転落か……」「3Dは強いのね……」(映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』より) - (C) 2009 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C) Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

 すさまじい勢いで先週デビューを飾った映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』だが、今週のボックスオフィスの首位は、週末興行成績3,170万ドル(約31億7,000万円)をたたき出したディズニー3Dアクション・コメディー映画『Gフォース』(原題)となった。(1ドル100円計算)

 天下のハリポタが、ハイテク小動物軍団を主人公にした映画に敗れるとは結構意外な気もするが、かわいい小動物キャラに加えて、アクションとユーモアのストーリーライン、そして今はやりの3Dで公開……となると、さすがのハリポタもなす術がなかったようだ。

 それにしても、昨今の3D人気には目を見張るものがある。『Gフォース』(原題)の全体売り上げの56パーセントが3Dからの売り上げという結果が出ているのだ。また、多少ダークになったハリポタ新作に比べると、完全にファミリー向けの『Gフォース』(原題)は、老若男女が安心して観られるという強みがあり、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズのリサーチ結果によると、観客の75パーセントが親子連れだったという。

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 第2位に甘んじたとはいえ、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は、2,946万ドル(約29億4,6000万円)という興行成績を収めており、まだまだ余力が十分に残っているとみて間違いない。もしも本作が3Dで公開されていたら、今週末も首位を守れたかもしれない。

 さて、今週予想以上に頑張ったのは、初登場第3位のジェラルド・バトラー主演のラブコメ映画『男と女の不都合な真実』で、2,761万ドル(約27億6,100万円)の売り上げ。ジェラルドの相手を好演しているのは、映画『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』『幸せになるための27のドレス』などに出演して、ラブコメ女王の仲間入りも近いキャサリン・ハイグル。意外な組み合わせにも思える二人だが、劇中ではなかなかイイ味を出している。

 ちなみに今週の第4位はこちらも初登場で、恐怖の映画『オーファン』(原題)。1,290万ドル(約12億9,000万円)の週末興行収入を記録した。とある夫婦のもとに養子としてやって来た少女が、悪魔のような行動を取り周囲を恐怖に陥れる……という映画だ。配給のワーナー・ブラザーズが行った調査によると、週末に『オーファン』(原題)を観に来た観客の内訳は、意外にも女性客の方が男性客よりも多い58パーセントという統計が出ており、恐怖映画の観客層は男性が多いという常識を覆している。

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 第5位は、映画『アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの』で840万ドル(約8億4,000万円)。最近のハリウッドで興行成績の明暗をわけるとも言われている3D上映館の数だが、3Dが売りものだった同作品が、週末デビューした『Gフォース』(原題)にほとんどの3D上映館を取られてしまったことがかなり大きな痛手となっており、先週の売り上げから52パーセントダウンとなった。とはいうものの、海外ではハリポタに次いで第2位と依然として気炎を吐いている。

 次回のランキング予想だが、これといった超大作の公開はないもののトップ5に食い込む可能性のある作品を3つご紹介。

 1作目は、今をときめくセス・ローゲンと昔ときめいていた(!?)アダム・サンドラー競演の映画『ファニー・ピープル』(原題)。不治の病を宣告された人気コメディアン(アダム)が経験する愛情や友情の大切さを笑いと涙で描いた作品だ。

 2作目は、この手の恐怖映画はある程度はウケル……ということで、映画『ザ・コレクター』(原題)を挙げておく。トップ5に食い込めるかはフタを開けてみてのお楽しみだが、スタジオ側は「新しい恐怖映画を定義づける!」的な強気CM作戦を展開中で、恐怖映画ファンの興味をあおっている。あらすじは、郊外の豪邸に泥棒に入った男たちに降りかかる血みどろのわなの数々……! という内容。ドライブインで観てみたい映画である。

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 そして3作目は、かなり弱い感はあるものの、3D実写作品だということで、映画『エイリアンズ・イン・ジ・アティック』(原題)を紹介。ある日、留守番をしている子どもたちが自宅の屋根裏に巣食っているエイリアンに気付いて、バトルを繰り広げるというストーリーだ。内容を聞くと結構面白そうなのだが、出てくるエイリアンのキャラが何やら気色悪くていただけない。ただ、夏休み真っただ中のアメリカなので、子どもたちを『アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの』にも『Gフォース』(原題)にも連れて行ってしまった親たちが、『エイリアンズ・イン・ジ・アティック』(原題)に流れてくるという可能性はなきにしもあらずだ。3D作品であるということとファミリー映画であるという強みが、チャート争いでどこまで発揮されるか見どころである。(取材・文: 神津明美/Addie Akemi Kohzu)

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