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3-Dアワード受賞は『ザ・ホール』に決定!清水崇監督、あこがれのジョー・ダンテ監督に授与

第66回ヴェネチア国際映画祭

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ジョー・ダンテ監督にトロフィーを手渡す清水崇監督
ジョー・ダンテ監督にトロフィーを手渡す清水崇監督 - (c)Kazuko Wakayama

 第66回ヴェネチア国際映画祭で新設されたペルソール3-Dアワードの審査結果が現地時間11日に発表され、第1回受賞作はジョー・ダンテ監督『ザ・ホール』に決まった。授賞式ではダンテ監督に、アジア圏で初の長編デジタル3D映画『戦慄迷宮3D』(10月17日公開)を撮った清水崇監督から記念のトロフィーが手渡された。ダンテ監督は本年度コンペティション部門の審査員の一人でもあり、会場にはアン・リー監督ら審査員のメンバーがズラリと駆け付けていたため、少し照れ臭そうにトロフィーを掲げていた。

第66回ヴァネチア映画祭-コンペティション部門作品一挙紹介!

 発表前には清水監督がこの日のために急きょ用意した『戦慄迷宮3D』の5分間のフッテージ映像が特別上映された。富士急ハランドのアトラクションを舞台にした体感型スリラーに、メーン会場サラ・グランデに集まった1,100人の観客も興味津々。3Dサングラスをかけて上映が始まるや、うさぎのリュックサックがふわりと宙を浮くや拍手が沸き起こり、出演者の蓮佛美沙子の手がスクリーンから観客に迫ってくる3Dならではの迫力ある映像が流れると、ヤンヤの喝采となった。 この夜のメーンである『ザ・ホール』の公式上映以上の盛り上がりに、清水監督は「日本人はシャイだからあそこまでリアクションしてくれない。良い反応が見られてうれしかったです。でも何より、憧れのジョー・ダンテ監督に会えてうれしい」と興奮しきりだった。 清水監督は映画『稀人(まれびと)』が、2004年に同映画祭デジタルシネマ部門に出品されているが、そのときはハリウッド版『THE JUON/呪怨』の撮影で参加できず。今回がヴェネチア初参加となる。

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 清水監督は「いつか来てみたいと思っていたんですけど、素晴らしい映画祭ですね。でも本当は、作品を持って来てコンペティション部門に参加したい。ダンテ監督という大先輩にトロフィーを渡すとき、(自分も『戦慄迷宮3D』を)出品しておけば良かった』と心の中で思いました。映画祭というのは、悔しさとか競争心をくすぐってくれますね(苦笑)」と本音を吐露した。

 『戦慄迷宮3D』で来年の3-Dアワードを狙うことも可能だが「いや、逆に今回のフッテージを観て(完成版を)期待してくれた人に『また新しい作品を作ったのか!』と驚きを与えられるよう、また新たな3D映画を作って参加したいです」と野望を見せていた。(取材・文:中山治美)

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