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アメリカを代表する劇作家ニール・ラビュート、創作のコツは柔軟な頭を持つこと!

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ニール・ラビュート監督
ニール・ラビュート監督 - Photo-Nobuhiro Hosoki

 アメリカを代表する劇作家で、映画『ベティ・サイズモア』『抱擁』の監督としても知られるニール・ラビュート監督がこれまでの創作活動について語ってくれた。ラビュート監督はインディー映画の監督としてキャリアをスタートさせ、今では映画のみならず演劇や小説など、多彩な分野で才能を発揮している。

ニール・ラビュート監督の映画『ウィッカーマン』場面写真

 辛らつな語り口や物事の本質を見抜いたような視線が特徴のラビュート監督だが、テーマの選び方について問われると、「新聞から大きな事件や出来事を探して、脚本を執筆することはないんだ。別のことをしている合間にアイデアが浮かんできて、そこからキャラクターを作るんだよ」と個性豊かなキャラクターたちが物語の中心にあることを教えてくれた。

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 だが映画や舞台では、個性の際立ったキャラクターも実在の俳優が演じる。ラビュート監督はキャスティングに合わせて脚本を改稿することに抵抗はないという。「自分の分身であるキャラクターを、自分より格好いい俳優が、自分ではできない演技で演じてくれるわけだからね。俳優の意見は聞いて当然だと思うんだ(笑)」とユーモアに包んだ中にも、監督の信念はしっかりと見てとれる。「以前一緒に仕事をした俳優は、脚本には書かれていない、キャラクターの10年先の設定も考えながら演じていたんだ。そういった、いいアイデアはすぐに採用することにしているよ」と柔軟な考え方がラビュート監督の創作を支えているようだった。

 小説、映画、舞台と数多くの物語を執筆したラビュート監督だが、今まで挑戦したことのないミュージカルにも意欲を見せており、「僕をよく知っている人は不思議がるかもしれないけどね。今は、昔の作品のミュージカル化を考えているよ」と今後の予定を明かした。

 人気の劇作家であり、映画界でも高く評価されているラビュート監督だが、日本ではあまりなじみがない。だが、世界の今を独自の視点で切り取ることのできる作家は、日本にはもちろん、アメリカにもそう多くないだけに、今後、彼の作品が積極的に紹介されるのに期待したいところだ。次回作では、タイトルはまだ決まっていないものの、オスカー俳優、サミュエル・L・ジャクソンと共に仕事をするという。ラビュート監督の今後に期待したい。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)

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