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「池上彰の学べるニュース」のプロデューサーが監督する日韓合作『海峡をつなぐ光』の西岡徳馬、起用の理由は韓国人顔?

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「韓国に行ったことはないのですが……」西岡徳馬
「韓国に行ったことはないのですが……」西岡徳馬

 25日、日韓合作ドキュメンタリー映画『海峡をつなぐ光 ~玉虫と少女と日韓歴史ロマン~』の初日舞台あいさつがヒューマントラストシネマ有楽町にて行われ、ナレーションを務めた俳優の西岡徳馬、ナビゲーターとして出演した女優でタレントの入矢麻衣、乾弘明監督、プロデューサーの益田祐美子が登壇した。

映画『海峡をつなぐ光 ~玉虫と少女と日韓歴史ロマン~』場面写真

 本作は、かつて千数百年前に日本と韓国で愛用された、貴重な昆虫である玉虫の翅(はね)を美しく施した歴史的文化美術品を、現代の日本と韓国の職人たちが復元するプロジェクトを追うドキュメンタリー。職人たちの仕事場に在日4世でもある入矢が入り、玉虫がつなぐ日本と韓国の文化交流の新たな可能性を探っていく。

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 今回ナレーションを担当したことについて西岡は「僕は、韓国に行ったことはないのですが、韓国の方から『あなた、キョッポ(在日韓国人)でしょ?』と言われるんです。『違いますよ』と言っても『いや。絶対そうだ』と(笑)。だから、顔で判断されて今回起用されたのかと思いました」とユーモラスに語り観客を笑わせた。しかしその後、乾監督から「渋い声が起用の理由ですよ。西岡さんの語りのおかげで映像がピシっとしまりました」とその語り口を絶賛されていた。

 また、日本と韓国の職人たちとのふれあいを通し、自らのアイデンティティーを模索することになった入矢は「日本と韓国が、長い歴史の中で文化交流があったことを忘れずに、職人さんたちが復刻したものを守っていきたい。お会いした日韓の職人さん両方が『(日本と韓国は)お互いこれからのことを考えて、交流していかなければならない』と言っていました。本当にわたしもそう思います。多くの若い人にもこの作品をみてもらいたい」と真摯(しんし)な表情で語っていた。

 最後に「池上彰の学べるニュース」のプロデューサーでもあり、これまで数々のドキュメンタリー番組を手掛けてきた乾監督は「伝統文化というのは、変化してもいいけれど断ち切ることのないよう、つなぎ続けていかないといけない。そして(今作で)改めて原点を見直して、日韓関係が少しでも前に進むきっかけになれば」と作品に込めた思いを明かしていた。

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 『海峡をつなぐ光 ~玉虫と少女と日韓歴史ロマン~』は『築城せよ!』などのプロデューサー益田祐美子と乾弘明監督がタッグを組み、両国が1,400年以上前に行っていたであろう文化交流の軌跡をたどるドキュメンタリー。日韓両国の匠への取材を重ねる在日4世の入矢麻衣の姿を通じて、日本と韓国のこれからについて考えさせられるものとなっている。(古河優)

映画『海峡をつなぐ光 ~玉虫と少女と日韓歴史ロマン~』はヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開中

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