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『SUPER 8』公開直前まで内容極秘…宣伝の秘策は短期ツイッターPR作戦!-米公開において

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日本でも初登場1位!映画『SUPER 8/スーパーエイト』
日本でも初登場1位!映画『SUPER 8/スーパーエイト』 - (C) 2011 PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

 製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグ、そして監督に映画『スター・トレック』やテレビシリーズ「LOST」でおなじみのJ・J・エイブラムスという最強コンビで製作された新作映画『SUPER 8/スーパーエイト』。全米ボックスオフィスで初登場1位となった本作はスピルバーグの方針もあり内容に関するほぼすべての情報を公開直前まで伏せてきた。しかし、映画をヒットさせるために重要な要素となるのは宣伝だ。しかし内容がわからなければ宣伝の方針すら打ち出せない。この窮地を打開したPR方法がツイッターだった。

映画『SUPER 8/スーパーエイト』写真ギャラリー

 配給パラマウント・ピクチャーズは試行錯誤の末に昔ながらのPR作戦と新世代ならではのPR法をミックスした前代未聞の戦法を導入した。それは名づけてクチコミ・ツイッター作戦。

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 アメリカでは猫も杓子もツイッターである。ツイッターが提供する携帯メールにも似た特色は、送信から受信者の手元に“メッセージ”が届くまでの速さという意味で、PR上かなり魅力だ。映画『SUPER 8/スーパーエイト』のようにギリギリまで何も明かせないが明かしたらすぐにファンの元に届けられて、それを他のファンにも急いで広める、というPR課題が難なく実行できる。

 映画が公開される前夜には、全米映画オタクの必需サイト約12か所から選ばれた映画ファンがパラマウント主催の試写会に招待された。本来なら映画館内での携帯使用はご法度なのだが、その試写会では、「上映中にツイートを!」というプラカードを持った係員が上映開始前に現れ、観客に映画『SUPER 8/スーパーエイト』に関する“つぶやき”をうながしたという。また時を同じくしてサンフランシスコでは“ツイッター・クチコミ作戦”の一環として、ツイッター本社の社員たち数百人を招いて試写会が行われ、ここでも“つぶやき”がうながされた。

  映画『SUPER 8/スーパーエイト』のトップ・シークレット広報作戦は映画の製作が決定した1年以上前から続けられており、製作発表直後はさておき、映画ファンにとっては作品に関する情報が特に更新されないまま1年以上待たされたという感じになっていた。

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 製作が決定した当初から、「未知なものに対する人々の関心」を増幅させるという意図で、作品のあらすじにおいても、「70年代後半が舞台、スーパー8カメラで短編映画を撮影中だった子どもたちが列車脱線事故を目撃してしまったことから始まる恐怖」としか発表されておらず、予告編も子どもたちとモンスターらしきものが出てくる……ということしかわからないものだった。

 ツイッターの速攻パワーは確かにあったようで、とりあえず全米1位は獲得できた。しかし、全体の興収からみてもスティーヴン・スピルバーグ&J・J・エイブラムスであればもっとビッグな売り上げが見込めたはずで、微量とはいえもう少し内容を露出して期待を積み上げていくような対策が必要だったのでは……というハリウッドでの見方もある。(文・ロス取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)

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