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石井聰亙改め石井岳龍監督、12年ぶりの新作長編が完成!染谷将太主演で岸田國士戯曲賞受賞作「生きてるものはいないのか」を映画化!

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映画『生きてるものはいないのか』ビジュアル
映画『生きてるものはいないのか』ビジュアル - (C)DRAGON MOUNTAIN LLC.

 映画『狂い咲きサンダーロード』『逆噴射家族』などで知られる鬼才・石井聰亙改め石井岳龍監督の、実に12年ぶりとなる劇場用長編映画『生きてるものはいないのか』が2012年2月18日より公開されることが明らかになった。同作は、『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』の原作者としても知られる劇作家・前田司郎の戯曲を、映画『ヒミズ』でベネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した染谷将太主演で映画化した作品だ。

 石井聰亙監督は1970年代に映画『高校大パニック』でデビューして以来、ジャンルにとらわれない映像世界を構築し続け、日本のみならず世界中で新作が待ち望まれている映画監督。その石井監督が2000年に公開された映画『五条霊戦記//GOJOE』以来12年ぶり、そして名義を「石井岳龍」と改めてから初めて発表する劇場長編作品が『生きてるものはいないのか』。原作は2008年に第52回岸田國士戯曲賞を受賞した前田司郎の戯曲であり、あやしい都市伝説がささやかれるとある大学を舞台に次々と謎の最期を迎える若者たちの姿を描いた作品となっている。

 原作にある脱力系ギャグや不条理な展開など、コメディー会話劇としての魅力はそのままに、石井監督ならではの不謹慎なパンク表現が全編にわたって張り巡らされた本作。出演は、先日行われた第68回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞したばかりの染谷将太ほか、オーディションで選ばれた新人俳優たちだ。アイドル大学生や三角関係の学生たちと喫茶店員、子どもを捜す母親など、さまざまな18人の若者の死にざまをスクリーンで表現しようとする石井監督の演出に、俳優たちがどのような演技で応えているのかも本作で注目したいポイントの一つだろう。

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 前作の長編映画『五条霊戦記//GOJOE』は最新CGを駆使したサイバーアクション時代劇であり、ある種のパンク表現を突き詰めた作品だった。その後はテレビドラマ「私立探偵 濱マイク」の第8話を含め、『DEAD END RUN』『鏡心』などの中編作品でまた違った作風を模索していただけに、久々の長編作品である本作の仕上がりが気になるファンは多いはず。ほかにもメインテーマ音楽のギターを元ナンバーガール田渕ひさ子が担当しているなど、ある種のファンに猛烈にアピールするに違いない作品であり、原作戯曲や前田が所属する劇団「五反田団」のファンはもちろんのこと、とにかく新しい映像世界を観たいと常日ごろから思っている人にはたまらない作品に仕上がっていることは確実だ。(編集部・福田麗)

映画『生きてるものはいないのか』は2012年2月18日よりユーロスペースほかにて公開

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