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トム・ハンクス、CGばかりのハリウッド大作に物申す!

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トム・ハンクス
トム・ハンクス - 画像:アマナ イメージズ

 映画『クラウド アトラス』に出演しているトム・ハンクスが、CGに頼りがちな最近のハリウッド大作に苦言を呈している。

映画『クラウド アトラス』フォトギャラリー

 「一時期はどの映画にも爆発シーンがあって、それを背にして役者が走り去るっていうのがはやったよね。そのシーンがあると安心、みたいな感じで」と語ったトムは「でもそれは、安っぽい安心だ」とバッサリ。反対にCGを駆使していても、リアルな人間の心情を描いた作品に心惹かれるという俳優としてのこだわりを明かした。

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 そんな作品が、『マトリックス』のウォシャウスキー姉弟による『クラウド アトラス』だ。近未来の韓国を描いたシークエンスをはじめ、『マトリックス』の電脳空間を思わせるCGシーンが一つの見どころとなっているが、「この映画の主役はCGじゃないね。心と頭を使って観る映画なんだ」とトムは断言。あくまでもCGは役者の演技やストーリー、テーマを引き立たせるものでしかないことを強調した。

 それについては共演のハル・ベリーも同意している。衣装とメイクアップが手作りだったことに驚いたというハルは、その丁寧な仕事ぶりについて「どれもが特殊効果ではなく、アートという気がした。職人がデザインして、試行錯誤して、少しずつ作り上げて行く」と絶賛。「今はデジタル効果を使う風潮にあって、手がかかることを避けるでしょう? でもこの作品は、アート制作のような丁寧な作り方、手抜きなしで作り上げたって感じね」とこちらもCGに頼らない制作手法に感銘を受けている様子だ。

 そんな本作で二人は、一人六役という難役に挑戦。一見しただけでは彼らが誰を演じているのかわからないほど見事な変身を支えているのも、CGではなくメイクアップだ。ストーリーに没頭しきった後、エンドロールで待ち受けている種明かしは、いい意味で隠し芸大会のような趣があり、観客を驚かせてくれるはずだ。(編集部・福田麗)

映画『クラウド アトラス』は3月15日より全国公開

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