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大平原でのキャッチボールに感激!モンゴル国交40周年記念映画の撮影秘話

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撮影秘話を明かした水澤紳吾と石田卓也
撮影秘話を明かした水澤紳吾と石田卓也

 野球を教えるためモンゴルに渡った日本人青年と、地元の若者たちとの交流を描いた映画『モンゴル野球青春記』の初日舞台あいさつが15日、K’s cinemaで行われ、主演の石田卓也水澤紳吾、メガホンを取った武正晴監督が登壇して、現地での撮影の苦労話を楽しげに明かした。

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 バックパッカーとして世界を放浪していた主人公・淳(石田)が元高校球児という経歴を生かし、習慣の異なる土地で一から野球を教える奮闘ぶりを描く。野球が完全なマイナースポーツであるモンゴルでは、用具も球場も全くなく、チーム監督は元ボクサーという状態。多くの困難を乗り越えていく主人公の成長が、異なる文化間の交流の物語ともなっているのが本作だ。

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 主役を務めた石田は「全く言葉のわからない状態から、少しずつ理解できるようになり、最後は『バイラルラー』(モンゴル語で『ありがとう』の意)と自然にいえるようになったのがうれしかった。撮影の流れがスムーズで主人公の気持ちに入っていけた。休憩時間は、みんなでずっとキャッチボール。これも楽しい時間でした」と振り返った。

 実は「高校野球の名門、仙台育英(学園高等学校)野球部出身」と、武監督から暴露された水澤は、会場のどよめきに応えて「マネージャーだっただけです。それに先輩から『うちの出身っていうな』って口止めされている」といって、さらに会場の笑いを誘う。「石田くんも野球経験者で、僕もグローブを持参しました。肉ばっかりの食事とウォッカの飲みすぎで、急性腸炎にもなった。現地の人は酒が強すぎる」と苦笑。

 日韓合作映画『カフェ・ソウル』などで海外でも評価の高い武監督が、急速な変貌を遂げつつあるモンゴルと若者たちの姿をビビッドに追った作品でもある本作の原作は、第11回ミズノスポーツライター最優秀賞を受賞した関根淳の同名ノンフィクションが原作。日本とモンゴルの国交40周年記念映画として制作されている。(取材/岸田智)

映画『モンゴル野球青春記』はK’s cinemaで公開中 その後全国で順次公開

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