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片岡愛之助、オネエの次は楳図かずお役!77歳映画監督のデビュー作に主演!

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長編映画監督デビューを果たす楳図かずおと、楳図かずおを演じる片岡愛之助
長編映画監督デビューを果たす楳図かずおと、楳図かずおを演じる片岡愛之助 - 松竹株式会社提供

 テレビドラマ「半沢直樹」(TBS系)でオネエ言葉の金融庁エリートを演じた歌舞伎俳優の片岡愛之助が、漫画家・楳図かずお初の長編監督作『マザー』に主演することがわかった。楳図の自叙伝的な要素を含むホラー作品で、片岡はまさかの楳図本人役を務めており、トレードマークの赤白ボーダーにも袖を通す。

 「漂流教室」「おろち」「洗礼」など数々の傑作漫画を手掛けた楳図が、77歳にして長編映画監督デビューを果たす本作。片岡は「半沢」の放送前から楳図役のオファーを受けていたといい「全然似てないのに大丈夫か、と心配になりました」と正直に当時の心境を振り返る。

 一方で楳図は憧れの存在でもあったといい「まさかご本人にお会いできるとは思ってもいませんでした」と喜びを語った片岡。「台本は本当に面白く、楳図ワールドといいますか、先生独特の世界観や描写がたくさんあってうれしくなりました」と撮影を通して不安も消えたようだ。

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 映画は、楳図の自伝本出版に伴う調査をきっかけに現れた、彼の創作の原点にある亡くなった母・イチエ(真行寺君枝)の怨念による怪現象を描いた、怖くせつないホラー作品。「ただのホラー映画ではなく、色々な要素が含まれていると思います」という片岡は「出来上がりを観るのを楽しみにしております」と期待を掛けている。

 そしてついに映画監督デビューを飾り脚本も手掛ける楳図は、「ほんわかした、のほほーんとした雰囲気が役にぴったり」と片岡の起用理由を説明。あまりに似ていないという、本人の不安にも「最後に並んで記念写真を撮ったら、なんか同じ人に見えてくるというか、似てきた気がしました。仕事にのめり込んで、夢中になってやっているところも共通点だと感じました。舞台をやっていらっしゃるので、声がはっきりしていてメリハリのあるお芝居が素晴らしかった。愛之助さんにお願いして本当に良かった」と称賛の言葉を惜しまない。

 また77歳という自身の年齢については「ハンデだとは全く感じておらず、逆に年を重ねるに従い創作の引き出しは増えていっていると思っている」となお精力的。「何が本当で何がウソか、観ている方が『本当に楳図かずおってこんな人生なのかな』と思ってもらえればうれしいです」と展望を明かしている。(編集部・入倉功一)

映画『マザー』は2014年9月27日公開予定

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