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チベットの監督が中国で釈放 ドキュメンタリー映画でチベットの現状を描き逮捕

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トンドゥプ・ワンチェン監督の写真
トンドゥプ・ワンチェン監督の写真 - Michael Nagle / Getty Images

 ドキュメンタリー映画『恐怖を乗り越えて』(英題:Leaving Fear Behind)を製作し、中国で拘束されていたトンドゥプ・ワンチェン監督が現地時間5日に、中国青海省の刑務所から釈放されたことがわかった。同映画の製作会社であるFilming for Tibetが発表した。

 『恐怖を乗り越えて』は、2008年に行われた北京オリンピックに対するチベット系の人たちの生の声を収めた短編ドキュメンタリー。監督を含めた少人数のスタッフが、チベット各地に住む108人にインタビューしたという本作では、チベットの人から見たダライラマや中国、北京オリンピックなどについて語られている。

 同映画の上映活動を行っていたワンチェン監督は、分裂主義を扇動した罪などで2008年に中国当局に逮捕され、2009年12月に懲役6年の判決を受けていた。Filming for Tibetは現在、ワンチェン監督の投獄を題材にしたドキュメンタリー映画の製作も企画しているという。(編集部・井本早紀)

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