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映画館がない東京都北区に、小さなカフェのようなシアターがオープン

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上中里駅前にオープンした「Art Space Chupki」
上中里駅前にオープンした「Art Space Chupki」

 2012年に区内で唯一の映画館だった王子シネマが閉館し、映画館がなくなってしまった東京都北区に、小さなカフェのようなシアター「Art Space Chupki(アートスペース・チュプキ)」が先月22日にオープンした。

上映作品『グォさんの仮装大賞』場面写真

 JR京浜東北線で最も乗降者数が少ないといわれる上中里駅から徒歩20秒のところにある「Art Space Chupki」は、目の不自由な方も一緒に映画鑑賞を楽しむことのできる環境づくりを推進するボランティア団体・City Lightsが運営するシアターで、一般の人はもちろんのこと、視覚に障害がある人でも、いつでも音声ガイドや字幕朗読のサポートを使って映画を楽しむことができるのが特徴。

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Art Space Chupki
森をイメージしたという温かな印象の館内

 館内はアイヌ語で「自然の光」を意味するChupki(チュプキ)という名前の通り、自然光の優しさが感じられる温かな、座席数20席ほどの空間で、1日1回14時からよりすぐりの映画を上映(水曜は定休日)。鑑賞後には、観客同士の交流を図ってカフェタイムが設けられており、料金も1,500円で1ドリンク付きとリーズナブルだ。

 今月12日までの上映作品は、テレビの仮装コンテスト番組に出場しようと、バスに乗って老人ホームを飛び出した老人たちを描いた中国映画『グォさんの仮装大賞』。13日~25日はクリスマス特集と題して、往年の名作『素晴らしき哉、人生!』、1月5日~2月27日は、ドキュメンタリー映画『地球交響曲 ガイアシンフォニー』第一番から第七番の連続上映を予定している。(編集部・中山雄一朗)

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