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『クレしん』原恵一監督、手描きアニメの重要さを力説 特別賞アニメドールに感激

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特別賞のアニメドールを受けた原恵一監督
特別賞のアニメドールを受けた原恵一監督

 『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』『カラフル』などで知られる原恵一監督が19日、日本橋の江戸桜通り地下歩道で行われた、「東京アニメアワードフェスティバル2015」(TAAF2015)のオープニングセレモニーに出席。昨年の高畑勲監督、「アンパンマン」に続いてアニメドール賞を受けた。

『オトナ帝国』原監督の新作!『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』予告編

 昨年3月に新たな国際アニメーション映画祭として始まったTAAFが今年も開幕した。この日は、映画祭の開幕を告げるレッドカーペットイベントが行われ、同時に、アニメーションを変え、時代を変え、世界を変え、未来をも変える力を持った人物・作品に贈られる特別賞「アニメドール」の受賞者を発表。新作映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』の完成を間近に控えた原監督がその名誉に輝いた。

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トロフィーを受け取る原恵一監督

 アニメ「機動戦士ガンダム」のメカニックデザインで知られる大河原邦男がデザインしたトロフィーを手にした原監督は、「今回、このようなトロフィーをいただいてうれしく思っています。何だか実感もわかないですが……」とあいさつ。「『百日紅』も、もうすぐの完成を目指し、スタッフが追い込みをかけております、この賞に恥じない、すばらしい作品という手応えを感じているので、皆さんにもぜひ観てもらいたいです」と続けた。

 トロフィーを授与した、フランス大使館文化参事官アンスティチュ・フランセ日本代表クレール・テュオーデ氏は「この賞は、質、オリジナリティー、芸術性の全てを評価したもの。(『百日紅』の題材となっている)葛飾北斎は、ついこの間までパリで大規模な北斎展をやっていて、多くの観客を動員しました。原さんにこのようなすばらしい賞を送ることができてうれしく思っています」と笑顔。

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 また授賞式後、報道陣の取材に応じた原監督は、「日本のアニメーターの技術は世界一の水準。紙とえんぴつを使ったすばらしい技術者たちの仕事は絶やさないように続けていきたい。『百日紅』はCGも使っていますが、ほとんど手描き。日本最高峰のアニメーターが参加してくれているので、絵の仕上がりには自信を持って、良いと言えます」と力強く語った。(取材・文:壬生智裕)

「東京アニメアワードフェスティバル2015」は3月23日までTOHOシネマズ日本橋で開催

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