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ケネス・ブラナー監督、アスリートみたいに走るシンデレラに大満足!?

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うーん、美しい! - ケネス・ブラナー監督&シンデレラ役のリリー・ジェームズ
うーん、美しい! - ケネス・ブラナー監督&シンデレラ役のリリー・ジェームズ - (C) 2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights

 シェイクスピア作品の俳優、監督として有名になり、最近では『マイティ・ソー』などハリウッド超大作を監督しているイギリスの名匠ケネス・ブラナー。ブラナー監督の最新作は、不朽の名作童話をディズニーと組んで実写化した『シンデレラ』だ。同作は現代的で新しいシンデレラ像を作り出し、世界中で大ヒットしている。

映画『シンデレラ』フォトギャラリー

 本作のヒロイン・エラ(シンデレラ)は王子が助けに来てくれるのをただ待っているのではない、自分というものをしっかり持った女性だ。ブラナー監督は「ストーリーの中心に強い女性を置くことで、今の世の中に受け入れられる作品にできると思ったんだ。シンデレラはどれほど困難な状況にあっても自分で決断するし、元気いっぱいでパワフルだ。人々は彼女のそういうところに惹(ひ)かれるんだと思うよ」と語る。

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 この重要な役に彼は、イギリスの若手女優リリー・ジェームズを抜てき。「彼女は、オーディションごとに演技がうまくなったよ。王子役のリチャード・マッデンとの相性も良かったしね。また、さまざまな表情の持ち主で、少女のように見えるときも、大人の女性のように見えるときもあったんだ」とリリーの演技に満足している様子。

シンデレラ
撮影中の監督 (C) 2015 Disney Enterprises, Inc. All Rights

 また本作はケイト・ブランシェットが演じている継母を、なぜ意地悪な人間になってしまったのかという面からもきちんと描いていることで話題を集めている。ベテラン女優であるケイトは撮影現場を引っ張ってくれる存在だったようで、彼女との撮影をブラナー監督は「ケイトは素晴らしいコラボレーターで、みんなのリーダーでもあった。すごいエネルギーを持って現場に来て、いろいろなアイディアを出してくれた。トップ中のトップの俳優がみんなそうであるように、彼女は常に準備万端だったよ」と振り返っていた。

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 シンデレラといえば、ガラスの靴やかぼちゃの馬車がすぐに思い浮かぶが、ブルーのドレスを着たシンデレラが王子と踊る舞踏会のシーンは、ため息が出るほど美しい。しかし、この作品で監督が描きたかったものは、意外にも別の部分だったという。「僕が猛烈にやりたかったのは、まさに真夜中のベルが鳴るシーンだよ。シンデレラがあの美しいドレスを着て、アスリートのように走っているところを見たかったんだ。リリーにはおてんば娘みたいなところがあって、ペチコートをグイっと引き上げて走るんだよ」と明かす。

 目を見張る豪華なセットや衣装、そしてシンデレラと友達のネズミたちのやりとりなど、見どころ満載の今作。子供も大人も楽しめるファンタジーとして、今後長く愛されるクラシック作品になりそうだ。(取材・文:吉川優子)

映画『シンデレラ』は4月25日より全国公開 短編映画『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』と同時上映

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