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核のない新しい日本を願う99歳・被ばく医師のドキュメンタリー公開へ

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肥田舜太郎医師
肥田舜太郎医師 - (C)MIRAGE ILLIMITE / HISTOIRE 2015

 1945年8月6日、広島への原爆投下以来、被ばく者の治療にあたってきた現在99歳(撮影時は96歳)の医師・肥田舜太郎の言葉を追ったドキュメンタリー『ヒロシマ、そしてフクシマ』が、3月12日よりユーロスペースにて2週間限定公開される。

 広島で原爆投下に直面して自身も被ばくしながら、被ばく者の治療に当たってきた肥田医師。そんな中、原爆が投下された日に広島におらず爆撃を直接身に受けなかった人々がのちになって突然発病し、被ばく者と同じ症状を示して死んでいくという例を数多く目撃し、それが内部被ばくによるものであることを突き止める。それ以降、それまで知られていなかった内部被ばくというものの脅威を世界に向けて、御年99歳になっても訴え続けている。

 本作では、日本国民に被ばくの危険を知らせるべく国内行脚を続ける肥田医師を追う。あるときは、福島原発事故の被災者が暮らす町に赴く。内部被ばくの危険性は、核所有国の政府当局者たちによって隠蔽されてきたという。最後の力を振り絞り、愚かな選択と歴史から何も学ぼうとしない体制に向けて警鐘を鳴らし続ける。さらには、沖縄にも向かい、日本に原爆を投下した米軍や日本に民間用原子力産業を導入したアメリカに対して、はっきりとノーと言う。願ってやまない、平和で核のない新しい日本の到来に向けて奮闘する一人の被ばく医師の言葉が胸に突き刺さる。(編集部・石神恵美子)

映画『ヒロシマ、そしてフクシマ』は3月12日よりユーロスペースにて2週間限定公開

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