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大泉洋&有村架純&長澤まさみが考えた原作漫画との向き合い方「再現しようとすると中途半端になる」

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原作者・花沢健吾の忘れられないエピソードを明かす長澤、大泉、有村
原作者・花沢健吾の忘れられないエピソードを明かす長澤、大泉、有村 - 写真:平岩亨

 花沢健吾の同名人気コミックを『GANTZ』の佐藤信介監督が映画化したパニックホラー『アイアムアヒーロー』で、主人公を演じた大泉洋、共演の有村架純長澤まさみが、実写化の際の原作漫画との向き合い方を語った。

【動画】大泉洋、汗だく……『アイアムアヒーロー』メイキング映像

 同作は、大泉ふんする漫画家アシスタントのさえない中年男・英雄が、女子高生の比呂美(有村)や元看護師の藪(長澤)と共に、理性を失った謎の感染者「ZQN(ゾキュン)」の襲撃から生き残ろうとする姿を血しぶきの飛び交う激しいアクションなどの刺激的な描写を交えて描いている。

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 大泉は意外にも漫画原作の実写化作品への出演が少なかったそうだが、「原作漫画を“再現”しようとすると、満足度合いが中途半端なものになると思う」と持論を展開。しかし、撮影現場では原作を読み込んでもいて、「今回は主役だったので、ビジュアルでも原作のファンをがっかりさせないために、頑張ればいけそうな器量に関しては、表情も含めて寄せました。それに、原作の雰囲気や魂みたいなものは胸に持っておきたかった」と、映画は別物と考えながらも原作への敬意を見せる。

 原作ものの映画化作品への出演が多い長澤は、特に漫画原作に対しては「キャラクターのルックスに近づくのは基本なのかなと思うものの、限界がある場合は台本を重視していました」と語るが、大泉の姿勢を見て、「見た目以外の部分でも、原作漫画の中で答えが見つかることもあるという、漫画原作に臨む上での根本を改めて気付かされました」と、大いに刺激を受けたようだ。

 同様の思いは有村にもあるようで、「すごく難しいといつも思いますけど、原作漫画の通りにやろうとすると成立しないことも出てくるので、作品全体の空気感とバランスをみるのが大変ですが、原作漫画に台本では書かれていない登場人物の気持ちや答えがあったりすることもあるので、そういうところからヒントをもらったりはします」とのこと。

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 キャスト陣のそんな思いも結実し、原作者の花沢も満足いくものとなったようだ。花沢自身、撮影現場を何度か訪れたそうだが、ポルト国際映画祭にも同行した大泉は、花沢の印象について「おそらくいろんなものを吸収しようと、まるでインタビュアーのようにうまく、僕らから話を聞き出そうとしてくださるんですよね。撮影現場にいらしたときも、(漫画を描く)資料としてこんなに面白いものはないと、写真を撮りまくっていました(笑)」と述懐。「比呂美は半分人間で半分ZQNという役どころだから難しいですよね、すみません」と花沢から謝られたことが印象的と有村が語る一方、長澤は何を話したか覚えていないほどの驚きがあったそうで、「噂には聞いていたのですが『リアル英雄が来た!』って思いました(笑)。大泉さんも漫画の英雄にそっくりだったので、現場に二人の英雄がいた感じでした」と振り返った。(取材・文:天本伸一郎)

映画『アイアムアヒーロー』は上映中

映画『アイアムアヒーロー』メイキング » 動画の詳細
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