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濱田龍臣、嵐・大野智が理想…子役からの脱却誓う!

すっかり青年に!濱田龍臣
すっかり青年に!濱田龍臣

 映画『ハイヒール革命!』でトランスジェンダー役に挑み、女子顔負けの可憐な姿で新境地を拓いた俳優の濱田龍臣。「自分をどんどん変えていきたい」……定着している子役のイメージと真摯(しんし)に向き合いながら、自身の可能性を模索する濱田が、本作での貴重な経験、将来への不安と期待、そして俳優という仕事の魅力について赤裸々に語った。

【写真】濱田、女子顔負けのかわいさ!

 本作は、アイドルグループのメンバーとして活躍していたニューハーフ・真境名ナツキの半生を捉えたドキュメンタリードラマ。「体は男、心は女」という違和感を抱えながら生きてきた彼女の幼少期、思春期、そして現在の姿に肉迫する。ナツキ本人や彼女を支える家族・友人へのインタビューを軸にしながら、過去を回想するドラマパートでは濱田が若き日のナツキにふんしている。

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 女装に初挑戦した濱田は、「特にスカートがヒラヒラで、スカスカしていたので、最初は違和感がありましたね。鏡を見ても『わぁ、やっぱり肩幅が男だなぁ』って思ってしまって」と述懐。本人は謙遜しているが、スクリーンに映し出されるその姿は、スレンダーでなかなかの美少女だ。「でも、撮影中盤からだんだん慣れてきて、振る舞いも大胆になり、表情も自然に女子っぽくなったと思います。心と体が追いついたというか、女装することでナツキさんの気持ちをより深く感じることができました」とかなり手応えを感じている様子。

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これからもいろんなお芝居楽しみにしてます!

 また今回、ナツキを演じたことによってLGBTに対する捉え方も自分なりに変わったという濱田。「最初は、どこか構えてしまう自分がいたんですが、ナツキさんとお話しているうちにすごく楽しくなってきて、人間として興味が湧いてきて」と言葉を弾ませる。「ナツキさんの場合、中学生のときにカミングアウトしたことで、大変な思いもしましたが、親友もできて、人生も大きく変わりました。まず、自分から行動を起こさないと周りもリアクションができないので、閉じ込めてはダメなんだと思いましたね」と彼女の生き方を称賛。この映画で勇気を持つことの大切さを感じてほしいと力説した。

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 ところで、濱田にとって本作は、『ガッチャマン』以来、3年ぶりの映画出演。11月に公開される、東野圭吾の原作を映画化した『疾風ロンド』にも出演しており、俳優への意欲がますます高まっているようにも見える。8月で16歳になり、子役から大人の俳優へと変わっていく微妙な時期に差し掛かっているが、本人は現状をどう捉えているのだろうか。「子役のイメージが定着しているのは事実。これをどう乗り越えていくか、という明確な答えはありませんが、このまま漠然と過ごしていくのが嫌なので、たくさんのお仕事、たくさんの監督・共演者、そしてたくさんの発見と出会って、今までのイメージを塗り替えられるようなお芝居をしていきたい」とあくまでも前向き。

 須賀健太加藤清史郎ら子役出身の俳優に対しては、「今は自分のことで精一杯。自分は自分の道を進むだけ」と全く意識はしていないという。我が道を貫く、そう語る濱田の横顔に、とても16歳とは思えない芯の強さを感じるが、それは俳優としての意気込みにも表れている。「例えば、『世界一難しい恋』(日本テレビ系ドラマ)で嵐の大野(智)さんが務めた役(恋愛に不器用なホテル経営者)は大野さんにしかできない役だと思うんです。これからいろいろな役に挑戦したいと思いますが、僕もその中に自分にしかない色を出していきたい。『濱田の代わりはいない』と言われるような俳優を目指したい」。

 謙虚で礼儀正しい語り口の中に垣間見られる自立心。濱田がこれからどんな俳優に成長していくのか、期待で胸が高鳴るばかりだ。(取材・文・写真:坂田正樹)

映画『ハイヒール革命!』は9月17日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開

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