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FF15にFF9の影響なし!?

「FINAL FANTASY IX」から携わっている野末武志
「FINAL FANTASY IX」から携わっている野末武志 - Mireya Acierto / FilmMagic / Getty Images

 スクウェア・エニックスのゲームソフト「FINAL FANTASY XV」の世界観をそのまま映像化したフルCG長編映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』について8月18日(現地時間)、野末武志監督がニューヨークの AMC 25 で行われたプレミアで語った。

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 神聖なクリスタルをめぐり、長きにわたって戦いを続けてきた魔法国家ルシスとニフルハイム帝国。ルシス国王レギス(ショーン・ビーン)の直属部隊「王の剣」に所属するニックス・ウリック(アーロン・ポール)は仲間と共に、ニフルハイム軍の侵攻をかろうじて防いでいた。しかし圧倒的な戦力の差を突きつけられたレギスは、ルシス王国を守るために苦渋の決断を迫られる。

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 アメリカの移民問題を含め、今作には現在の政治状況がどのくらい反映されているのか。「このプロット(物語)を書いたのは2年半前なので、ここまで移民問題が大きく扱われてはいなかったのですが、理由としては純粋に鑑賞していただく方の情勢に近いほうが、(ゲームをやったことのない方でも)入っていきやすいと思っていました。そもそも『FINAL FANTASY』は、プレイヤーの方々がその世界に入り込んでプレイするのですが、(プレイヤーだけの世界みたいな)敷居が高いものだったので、もともと魔法の力を持っていないニックスを主人公にすることで、その魔法の力の世界に主人公が観客と共に入っていけるような構造を作りたかったんです」と明かした。

 ニックスの(アメリカの)声優にテレビシリーズ「ブレイキング・バッド」でおなじみのアーロン・ポールを起用したことについて「まず、演技が上手ということが最初の条件でした。彼は『ブレイキング・バッド』で、混乱した世界に巻き込まれていく若者を演じています。今作でも『FINAL FANTASY』の世界に巻き込まれていくニックスのキャラクターにはぴったりなんじゃないかと思ってキャスティングをお願いしたら、快く受けていただいてすごくいい結果になりました」と語った。

 城などの建築が「FINAL FANTASY IX」を彷彿させることについて「『FINAL FANTASY IX』の影響は、多分ないと思います。ただ、僕がスクウェア(現スクウェア・エニックス)に入って初めて関わった仕事が『FINAL FANTASY IX』なので、もしかしたら、そのせいかもしれません」と答えた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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