ADVERTISEMENT

イ・ジョンジェ『ただ悪』日本ロケの思い出!ファン・ジョンミンが食事をガイド

世界中で大人気!イ・ジョンジェ
世界中で大人気!イ・ジョンジェ

 全世界で旋風を巻き起こしているNetflixのドラマ「イカゲーム」の主人公役で注目を浴びているイ・ジョンジェがリモートインタビューに応じ、日本公開中の映画『ただ悪より救いたまえ』でのファン・ジョンミンとの共演や役づくり、日本での撮影の思い出について振り返った。

【写真】カッコいい!『ただ悪より救いたまえ』でのイ・ジョンジェ

気心の知れたファン・ジョンミンとの再タッグ!

ただ悪より救いたまえ
『ただ悪より救いたまえ』は公開中 (C) 2020 CJ ENM CORPORATION, HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED

 イ・ジョンジェが冷酷な殺し屋にふんした本作は、腕利きの暗殺者インナム(ファン・ジョンミン)と、復讐のためインナムの命を狙う殺し屋のレイ(イ・ジョンジェ)が、タイの犯罪組織や警察まで巻き込んだ壮大な抗争を繰り広げるバイオレンス・エンターテインメント。韓国の傑作ノワール『新しき世界』で観客から熱い反応を得たファン・ジョンミンとイ・ジョンジェの再共演も話題となっているが、イ・ジョンジェのもとにレイ役のオファーが来た時にはすでにファン・ジョンミンの出演が決定していたという。

ADVERTISEMENT

 「シナリオを読んでジョンミンさんに『本当にやるんですか?』と電話をしたら、『やることにした』とおっしゃったので、『じゃあ私もやります』と言って電話を切って、製作側に出演すると連絡をしたんです」(イ・ジョンジェ)

 現在もなお多くのファンに愛されている『新しき世界』は「すごく楽しく撮影をした」作品だったそうで、イ・ジョンジェは「それから7~8年の間、ジョンミンさんとは時々会って食事もしていました。普段の関係が良いので、今回の『ただ悪より救いたまえ』でもより良いシナジー効果が出せたのではないかと思います」と今回のタッグにも自信をにじませる。

多くを語らないレイ役「本当に悩みました」

ただ悪より救いたまえ
(C) 2020 CJ ENM CORPORATION, HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED

 劇中、ファン・ジョンミンふんする暗殺者のインナムに兄(豊原功補)を殺されたレイは、復讐のためにインナムを執拗に追いかけていく。「一応表向きは兄の復讐のために追いかけている設定ですが、私はただ単に復讐のためだけにインナムを追っていることにはしたくないと思っていました」というイ・ジョンジェは、「レイは非常に独特なキャラクターなので、その部分を表現するためにどんなセリフにしたらいいのか常に修正を重ねていました」とこだわりを明かす。

 そうした修正が加えられた例としてイ・ジョンジェが挙げたのは、タイの犯罪組織のボスに会ったシーンでのセリフだ。「タイの犯罪組織のボスが、どうしてインナムを捕まえたいのか? その理由はなんなのか? とレイに質問して、それにレイが英語で答えるセリフがあります。このセリフは現場で監督と話し合いながら新しく作ったセリフで、私はレイの本心かもしれないし、そうではないかもしれないという思いでこのセリフを言いました。そういったセリフによって、レイがどんな人物なのか観客はさらに気になるでしょうし、その答えを探すためにいろいろな想像をしてくれると思ったんです。そして、いろいろな想像をするなかで各自の答えを見つけてほしいです」

ADVERTISEMENT

 「イカゲーム」だけでなく、「砂時計」『イルマーレ』『ハウスメイド』『暗殺』『神と共に』シリーズなど多くの作品で印象的なキャラクターを作り上げ、さまざまな魅力を披露してきたイ・ジョンジェ。しかし、今回演じたレイのようなキャラクターは「初めてだった」そうで、「本当に悩みました」と振り返る。「今まではキャラクターを作る時に、このキャラクターはこういう人物ですよ、こういう気持ちを持っていますよ、だからこんな行動をしていますよ、といったような形で親切に観客に説明するような役が多かったんです。でも、レイは逆に説明するとその魅力が半減してしまう。ミステリアスな人物になるよう演じることが効果的だと思ったんです」。これまで演じたことのないタイプのキャラクターだったというレイは、イ・ジョンジェにとっても大きな挑戦となったようだ。

日本でも撮影!海外ロケの思い出

ただ悪より救いたまえ
(C) 2020 CJ ENM CORPORATION, HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED

 本作は本編の80%以上が海外ロケで、劇中には日本やタイで撮影されたシーンも登場する。「日本は撮影期間が短くて長くはいられなかったんですが、撮影のために先に現地入りされていたジョンミンさんがホテル周辺の美味しいお店に行っていらっしゃったんです。なので、私が行った時には『今日の夜はあそこで食べて、次の日はあそこで食べなきゃ』と食事のガイドをしてくださって。いろいろな美味しいお店に連れて行ってくださいました」と日本での思い出を語る。

 劇中の大部分を占めるタイのシーンでは、激しいアクションにも挑戦した。一人で大勢を相手するシーンなど、アクションの準備には長い時間を費やし、正確な動作ができるように個人練習にも励んだそうだが、イ・ジョンジェ自身はアクションシーンのなかで「個人的には、倉庫にレイが一人で入っていってタイの犯罪組織を制圧するシーンが一番記憶に残っています」と明かす。この場面はナイフがぶつかり合う場面でスパークを追加することを自ら提案するなど、スタッフと一体になって作り上げた実感が強いそう。「アクションも重要ですが、アクションが終わった後の心理的な表現もよく合っているのではないかと思います」と満足げな様子だった。

ADVERTISEMENT

 タイでは、撮影をするなかで予定よりもアクションの規模が大きくなるという急な変更もあったそう。「韓国で撮影する時も、計画が変更になると実行するのは簡単ではありません。ましてや他国で変更した内容をスタッフさんたちと一緒に実施するのは本当に難しいことなのに、韓国のスタッフさんたちだけでなく、タイのスタッフさんたちがとても助けてくださったので、大規模なアクションシーンも事故がなく終われました」と述懐。

 「タイはハリウッドや他の国の作品などでも大規模なプロジェクトをたくさん進行した経験があるからなのか、プロダクションの進行がとてもスムーズでした。本当にタイのスタッフや出演者の方に感謝したいです」と真摯に感謝の言葉を紡ぐイ・ジョンジェの姿からは、映画を一緒に作り上げたスタッフへの強いリスペクトが感じられた。(編集部・吉田唯)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT