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『僕のニューヨークライフ』ウディ・アレン

今週のクローズアップ

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ウディ・アレンの最新作『僕のニューヨークライフ』が、今週いよいよ公開されます。ウディ・アレンといえばなんだか気が弱そうで、ちっちゃくて、ものすごく悲観主義者な映画監督というイメージがあります。でもこのお方、口じゃ言えない結構すごいことしてきちゃってるすごい人! 今回は、ハリウッドの小さな反逆児ウディ・アレンをクローズアップします!
 
ウディ・アレンのアカデミー賞ノミネートはなんと史上最多の20回以上。にも関わらず、彼はアカデミー賞をことごとく無視。授賞式にもまったく姿を見せません。

77年にアカデミー賞を受賞したときも、式には出席せずニューヨークのバーでクラリネット吹いていました。「アカデミーなんてまるで興味無い」と言い放ち、受賞を聞いても「ふうん……」とまるで眼中になし。

ようやく重い腰をあげたのは、2002年に行われた第74回アカデミー賞。9.11の犠牲者追悼のコーナーで、テロ攻撃以降のニューヨークを題材にした映画作りを促すメッセージを5分ほど述べたのです。でも、出番終了とともにやっぱりとっとと帰りました。そんなつれないウディ・アレンに20年越しの片想いをしている切ないアカデミー賞なのでした。
 
   
アカデミー賞をまったく無視!
映画監督のほかに、ごたごたなプライベートでも有名なウディ・アレン。なかでも、一番映画界の注目を一番集めたのは長年の恋人だったダイアン・キートンと別れたあとに結婚したミア・ファローとのドロ沼離婚劇。

1992年、当時の妻だったミア・ファローと彼女と前夫の養女スン・イーとの不倫が発覚したのです。関係を考えると血はつながってないとはいえ自分の娘に手を出してしまったという結果に……。

この事実に激怒したミアはウディを性的虐待で訴えて、事態は史上最悪のドロドロ裁判に発展。そして、裁判後スン・イーと結婚してしまったウディに世界中がさらに大騒ぎになったのでした。
 
   
自分の娘にまで手を出すエロオヤジとしてその名を世界にとどろかせた
ものすごい私生活を送っているウディは、そんなドロ沼な自分のプライベートをそのまま映画にしてしまう監督でもあります。しかもコメディ。恐ろしく自虐ネタすぎてこれにはさすがの“ヒロシ”もかなわないことでしょう。

なかでも伝説となった作品が、『誘惑のアフロディーテ』。自分の養女を好きになってしまう男を描いた、間違いなくどこかできいたようなエピソード満載のしたコメディ。この映画、撮影前にウディはなんと前妻ミア・ファローに出演オファーの電話をしちゃっています。そしてかわいそうなミアは私生活と同じように、自分の養女にだんなを取られる妻役をオファーされてしまったそうで……。

普通の人なら発狂すること間違いなしですね!
 
   
“ヒロシ”も負ける自虐ネタのオンパレード
アメリカの雑誌でニューヨーク特集が組まれるとそのほとんどに登場するウディ・アレン。

ブルックリンで生まれ育ったウディはニューヨークという町を心から愛しているのです。生粋のニューヨーカーであるウディが作る映画には常にリアルなニューヨークの生活、ニューヨークの人々が登場します。

夜な夜なバーで、劇作家や監督が集まって朝方まで繰り広げるちょっと毒っ気があって、ユーモアにあふれたニューヨーカーたちの会話。それは恋人たちも同じです。

ウディ作品の名作として今でも多くの人に愛されている『アニー・ホール』がまさにそう。アニーとウディの会話に耳を傾けてみてください。彼らのようにおしゃれでキッチュな会話が出来る恋人同士に、あなたもきっとなりたくなってしまうはず!
 
   
ニューヨークの象徴、ウディ・アレン
人生の酸いも甘いもをすべて経験したウディ・アレンの新作『僕のニューヨークライフ』は、ニューヨークにやってきた若くて純粋な劇作家がセクシーだけどとっても扱いづらい女優の女の子に恋して、振り回されまくってしまうコメディ映画。劇作家役を『アメリカンパイ』のジェイソン・ビッグス、わがままな女優役をクリスティーナ・リッチが、そしてウディ自身もジェイソンにアドバイスをする老人役で出演。

インタビューでウディは「彼の役には自分の若いころの要素をたくさんいれた。老人役はすごい被害妄想でネガティブな今の自分そっくりさ!」と語っています。誰もがおもわず微笑んでしまう不器用なニューヨーカーたちのキュートな恋をスクリーンで楽しんでみてください!
 
 
文・構成:FLiXムービーサイト編集部

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