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『舞妓Haaaan!!!』

シネマ副音声

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ちき&ありあの「ど~こ観てるのよん」シネマ副音声
森を見るよりついつい木を見てしまいがち。さらに葉っぱについてる虫を、さらにさらに木のウロの中に顔をつっこんで宝探し。それは映画も同じこと。そんな2人が話題の映画のすき間を観察中。たわごと上等、的はずれご容赦!
『舞妓 Haaaan!!!』を、爆笑必至「太鼓Baaaa~n!!!」と聞きつけ、観察の巻
あ、舞妓ヲタク? アキバちゃんたちがアイドルイベント会場目指すがごとく、鉄道ヲタクちゃんたちが改札を抜けホームになだれ込んでいくがごとく、閑静な昼間の花街をカメラを持ったヲタクちゃんたちが我先にと走っていく様子にまず爆笑Yoooo~n!!!
 
みんなで銭湯に行っても、服を着る前にまずカメラを装着する根っからのヲタク根性すごい人ばかり。シルバーさんも小学生(須賀健太)も「ガイジンさん」もいる幅広い人気の舞妓はん。そうそう、高校の修学旅行で、舞妓はんの虜(とりこ)になった鬼塚公彦(阿部サダヲ)を上をいくような小学生舞妓はんヲタクの彼の将来は、なんかもっとすごいことになるかも、なんて思ってしまいました。いやいや、鬼塚さんつーのは、ちょっとやそっとの人が適うような並大抵のヤツじゃないってことは、映画が進んでいくにつれ、ものすごいスピードで見せ付けられていくんですけどね。
 
舞妓はんマグカップ、舞妓はんボールペン、身の回りのものは、みんな舞妓はんグッズ。休みのたびに京都まで出かけて写真を撮って、舞妓はん応援ホームページの管理人もやっている鬼塚さん。きのこのような髪型で、「おっさんぼうや」と呼ばれるルックス。独自の世界を勝手に生きてて、カップラーメン会社の同僚にもあきれられてる~……って、いわゆる今までの「ヲタク像」なんだけど、しっかりオトナの関係の彼女がいたんでビックリ! 彼の常人には理解不能の行動を、ただひとり「カッコいい……」なんてつぶやきながら見つめて、こっそり写メ撮ってた富士子ちゃん(柴咲コウ)が、次のシーンは鬼塚さんの部屋の布団の中、つーのにはビックリiiii~n!!!
 
しかし、彼女が京都出身じゃないと知ったとたんにあっさり捨てるなんてeeee~n!!!
……とか思いつつ、もうこのあたりでは、鬼塚さんのハイテンションペースに支配され、富士子ちゃんに同情するより、おかしなセリフのもたらす笑いの中にすっぽりはまってました。
実は左遷の京都工場転勤も、鬼塚さんにとっては夢のようなラッキー転勤。京都に舞台を移してからは、ホームページのBBSでケンカを売ってきた宿敵・プロ野球選手内藤(堤真一)との舞妓はん世界をめぐる想像を絶するバトルが展開! いや、ホント、内藤さんのテンションも鬼塚さんに負けません。2人とも「普通の人のハイテンション」の100万倍。エネルギーも才能も100万倍! 文字通り想像を絶する奇想天外さは果てしNaaaa~i!!! 「そんなバカな!」「ありえね~!」なんて思う前に爆笑してる矢継ぎ早な展開……というか、全編通して、ありえないことのてんこ盛りがこの映画の世界です。
 
さらにその中に挿入される空想シーンや、一大レビュー「一見さんミュージカル」など盛りだくさん。大ワザ笑いの隙間にも小ネタギャグがギッシリ詰め込まれてるしね。共演者、ほんの脇役やゲスト出演の人たちもいちいち個性的で、必ずオイシイギャグを披露しちゃってました。さらにさらに、知られざる舞妓はん世界のしきたりや、舞妓はん修業なども、きっちり見せてオシエテくれるし、見ごたえあります。なのに、ライト感覚で観ちゃえてました。鬼塚さん発案のカップラーメン「あんさんのラーメン」を、“別売かやく全部乗せ”で食べても、こってりながら食べやすい、みた~いな。ただし、エンディングに流れる『お・ま・え・ローテンションガール』(グループ魂に柴咲コウが)は、頭の中を3時間以上ぐるぐる渦巻いて、後味余韻はばっちりです。
 
確かに笑いは必至の太鼓Baaaa~n!!! 難しい顔して構えてみても、きっとどこかに笑いのツボを刺激されるところが、あるはずYoooo~n!!!
プロフィール
「絵は口ほどに物を言う」ちき観察官:おおやちき
おおやちき。イラストレーター&パズル作家。今月、六本木ミッドタウンに初めて足を踏み入れました。中にある試写室で見た映画『プレステージ』のイリュージョンにクラクラ。ついでに高層ビルから見下ろした摩天楼にクラクラ。漫画家「大矢ちき」時代の幻の名作漫画作品集として発売になった『おじゃまさんリュリュ』『キャンディとチョコボンボン』(小学館文庫)。「本屋さんにフラフラ入って、リュリュとボンボン買ってね~♪」
「書くは一時の恥」ありあ観察官
ARAI“ありあ”KEIKO。映画中毒者。GWはDVD中毒症状が発症し、立て続けに15作品を観てしまいました。ふと気付くと時計は5時をさしているのだけれど、朝の? 夕方の? この季節は窓の外を見ても判断不能。そして、一体今日は何曜日? 『24』シリーズだと、リアルタイムで時間がわかるので便利なんですけどね。時代劇からSF作品まで観てしまっていたので、何がなんだかわかりません。しょうがないので、再びDVD世界に舞い戻りました。で、結局不眠不休で22本。それでもフラフラクラクラしないありあって……。
 
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