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『パイレーツ・ロック』リチャード・カーティス監督

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『パイレーツ・ロック』リチャード・カーティス監督

 初監督を務めた『ラブ・アクチュアリー』が世界中で大成功を収め、脚本家から見事な転身を遂げたリチャード・カーティス。そんな彼の最新監督作『パイレーツ・ロック』のDVDが、3月25日いよいよリリース! イギリスを代表するロマコメの巨匠・カーティス監督に迫ります。
名コンビ誕生がキャリアの始まり!

 ニュージランド・ウェリントン生まれのカーティス監督は、スウェーデンやフィリピンなどでの幼少時代を経て、11歳の時にイギリスに定住しました。大学は何と、あの名門オックスフォード大学! ここで文学を学んだ彼は、脚本家としてまず芽を出します。その代表作といえば、1989年からイギリスで始まった人気テレビシリーズの「ミスター・ビーン」。一風変わったお騒がせおじさんをローワン・アトキンソンが演じ、世界中で一大ムーブメントを巻き起こしました。

 同作品より以前に「ローワン・アトキンソンのブラックアダー」というテレビシリーズでもタッグを組んでいたローワンとカーティス。まさに両者の名をイギリスから全世界へととどろかせた名コンビといえるでしょう。

 ちなみに、「ミスター・ビーン」テレビシリーズのヒット後にも、アニメーションシリーズや映画シリーズなどで、カーティスは脚本や製作総指揮を務めています。

お騒がせおじさんですよ~!
Jon Furniss / WireImage / Getty Images

イギリスを代表するイケメン俳優をスターダムに!

 リチャード・カーティスと聞いて、ヒュー・グラントを連想する方も多いのではないでしょうか? それもそのはず、カーティスの存在なくして、ロマコメの帝王でおなじみのヒュー様のヒット作なし! と言っても過言ではないくらいの最強タッグな二人なのです。

 ヒューと生み出した最初のヒット作といえば、1994年の『フォー・ウェディング』。何と、自身の日記を読み返し、11年間に65回の結婚式に出席していたことに気付いた彼が、これまでムダにした土曜日への腹いせに一気に書き上げた脚本なのだとか。同作でカーティスは、イギリスアカデミー賞をはじめ、ゴールデン・グローブ賞、そしてアカデミー賞脚本賞にもノミネートされました。

 その後もジュリア・ロバーツとヒューの共演が話題となった『ノッティングヒルの恋人』や、レニー・ゼルウィガーの当たり役となった『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズなどで、脚本や製作総指揮を務めたカーティスは、これらの功績により1998年に、イギリスアカデミー賞より特別賞が授与されました。

 

リチャードのおかげだよ!
Fred Duval / FilmMagic / Getty Images

満を持して監督デビュー!

 脚本家や製作総指揮として、ロマコメの巨匠の地位を築き上げてきたカーティスが次に挑戦したのが監督でした。満を持しての監督デビューとなった『ラブ・アクチュアリー』では、脚本、製作総指揮も兼任し、さまざまな愛の形をポジティブに描いたアンサンブル・ラブストーリーを作り上げ、世界的なヒットとなりました。

 総勢19人にも及んだ主要キャストには、秘書への恋心に悩むイギリス首相を演じたヒュー・グラントをはじめ、リーアム・ニーソンコリン・ファースエマ・トンプソンキーラ・ナイトレイなど、まさにイギリスを代表する、新旧の人気俳優たちがそろい踏み。もちろんローワンもちょい役ではありますが、その濃い~キャラクターをしっかりアピールしています!

 初監督から見事に全世界での成功を収めたカーティス。同作にて、ゴールデン・グローブ賞の脚本賞にも再度ノミネートされました。

華々しく監督デビュー!
Frazer Harrison / Getty Images

最新作『パイレーツ・ロック』はロマンスだけじゃない!

 3月25日にDVDリリースされるカーティス監督の最新作『パイレーツ・ロック』は、1966年のイギリスに実在したという海賊ラジオ局をモデルにした、得意のアンサンブル・ストーリー。24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局と、ロックを規制しようとする政府の攻防戦を、ちょっと甘酸っぱい青春や思わず笑ってしまうコメディーセンスを交えて、実にカーティス監督らしく描いています。

 『ラブ・アクチュアリー』でもカーティス監督とのバツグンの相性を見せたビル・ナイエマ・トンプソンに加え、イギリスを代表する名優ケネス・ブラナーや、『カポーティ』でアカデミー賞主演男優賞に輝いたフィリップ・シーモア・ホフマンなど、実力派で固められたキャストも魅力ながら、やはり忘れてならないのが音楽!

 ポップミュージック好きとしても知られているカーティス監督だけに、劇中には思わず歌い出したくなるようなポップソングが多く盛り込まれているのですが、今作は「ロックを流し続ける海賊ラジオ局」ということもあり、その膨大なポップソングの知識が存分に生かされた作品に。ザ・ローリング・ストーンズザ・キンクスなど、1960年代ロックの名曲の数々がただ劇中に使用されているだけでなく、その歌詞がストーリーと見事に調和し、ミュージカル映画のような展開を見せてくれるところも、一つの見どころといえるでしょう!


映画『パイレーツ・ロック』より
(C) 2009 Universal Studios. All Rights Reserved.

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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