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2014年注目の映画はコレ! シリーズ続編から漫画原作の実写化まで総ざらい!!

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ 2014年注目の映画はコレ!続編から漫画原作の実写化まで総ざらい!!

 2014年の公開作品の中から、主な傾向にあてはまる注目作をピックアップ。そのラインナップを見ていくことで、今年の映画界のトレンドも感じることができるはずだ。

大作ぞろいで大混戦必至の続編映画

壮大な大河シリーズ

 今年も多いのは、やはり人気シリーズの続編。近年に限らないが、水ものともいえる映画興行において巨額の製作費を投じるハリウッド大作は、リスク軽減や収益性を上げるためにも実績のあるシリーズものへの依存度が高まっている。2012年に公開されて世界中で大ヒットした『アベンジャーズ』は、“マーベル・シネマティック・ユニバース”という、世界観を共有したマーベル・スタジオ製作のスーパーヒーロー映画シリーズの一つの区切りとなる作品だった。しかし、同シリーズはすでに昨年公開の『アイアンマン3』から新たなプロジェクトとして「フェイズ2」に移行。再びスーパーヒーローたちが集結する2015年公開予定の『ザ・アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン(原題) / The Avengers: Age of Ultron』までに、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』というお馴染みのキャラクターが登場する2本の続編に加え、新キャラクターが登場する『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー(原題) / Guardians of The Galaxy』など、世界観を共有する各スーパーヒーローたちの活躍する続編や新作が今年中に日本公開される。

 『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前章にあたる物語を3部作で映画化する『ホビット』シリーズの第2部『ホビット 竜に奪われた王国』も間もなく公開。今回はベネディクト・カンバーバッチが声とモーションキャプチャーを務める竜のスマウグが本格的に登場するのに加え、オーランド・ブルーム演じるシリーズ屈指の人気キャラクターのレゴラスも大活躍。なお、完結編の第3部『ホビット ゆきて帰りし物語』もアメリカでは年末に公開される。

おなじみの人気シリーズ

 さらには、リブートされた新シリーズの続編となる『アメイジング・スパイダーマン2』ヒュー・ジャックマンジェームズ・マカヴォイなどシリーズの新旧キャストが揃う『X-MEN:フューチャー&パスト』、新たな主人公役にマーク・ウォールバーグを迎える『トランスフォーマー ロストエイジ』、新キャラでジム・キャリーが参加する『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』、夢のアクションスター競演映画にメル・ギブソンハリソン・フォードらも参戦する『エクスペンダブルズ3』の他、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』『リディック:ギャラクシー・バトル』『マチェーテ・キルズ』『300 <スリーハンドレッド>/帝国の進撃』なども控えている。また、インドネシア作品だが、ハリウッド進出も決定したギャレス・エヴァンス監督によるアクション映画の続編『ザ・レイド GOKUDO』も、今回は松田龍平遠藤憲一北村一輝ら日本人キャストが多数出演していて楽しみだ。

手堅い続編が並ぶ邦画

 シリーズの続編は、もちろん日本映画もめじろ押し。まずは、人気漫画を実写化した2012年の大ヒット作『るろうに剣心』は、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』という2部作を連続公開。前作でも好評だった斬新なアクション表現が進化すると共に、主人公・緋村剣心役の佐藤健など原作のイメージに近い絶妙なキャスティングも健在で、伊勢谷友介神木隆之介田中泯藤原竜也らが新キャストに加わっている。

 さらには、連ドラ・劇場版・テレビスペシャルを行き来しながら約14年にわたって続いてきたシリーズの完結編『トリック劇場版 ラストステージ』や、その『トリック』シリーズなどを経て人気俳優となった阿部寛ら顔の濃い日本人俳優たちがメインキャストのローマ人役を大真面目に演じたコメディー『テルマエ・ロマエII』嵐の櫻井翔主演の『神様のカルテ2』、人気漫画と世界観を共有したオリジナルストーリーの新シリーズ『クローズEXPLODE』、人気刑事ドラマの劇場版最新作『相棒-劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』、人気テレビアニメの劇場版第2弾『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』、人気アイドルグループの関ジャニ∞が主演する『エイトレンジャー2』などもある。

 

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』2月1日公開
(C) 2013 MVLFFLLC. TM & (C) 2013 Marvel. All Rights Reserved.

『ホビット 竜に奪われた王国』2月28日公開
(C) 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC.
『X-MEN:フューチャー&パスト』5月公開
(C)2014 Twentieth Century Fox.
『るろうに剣心 京都大火編』8月1日公開
『るろうに剣心 伝説の最期編』9月13日公開
(C) 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」
『テルマエ・ロマエII』4月26日公開
(C)2014「テルマエ・ロマエII」製作委員会
『クローズEXPLODE』4月12日公開
(C)2014高橋ヒロシ / 「クローズEXPLODE」製作委員会
装いも新たに登場!リメイク&リブート作品

国民的怪獣映画が生誕60周年に錦を飾る!?

 この項目で最大の話題は、生誕60周年の節目にハリウッドで再リメイクされる『GODZILLA』だろう。期待と不安が入り交じる形で大きな注目を浴びているが、監督はオリジナルのファンであることを公言しているギャレス・エドワーズで、渡辺謙宝田明も出演。特報では日本の『ゴジラ』シリーズに近い造型の一部や雄たけびのシーンも見られるため、1998年のハリウッド版リメイクのような失望を繰り返さずに済むことを期待したい。他にも、同名作をリメイクする『ロボコップ』、さまざまな役者が演じてきた“ジャック・ライアン”の若き日をクリス・パイン主演で新たに描く『エージェント:ライアン』、日本の漫画を韓国で映画化した同名作をリメイクするスパイク・リー監督作『オールドボーイ(原題) / Oldboy』などがある。

あの国民的人気キャラクターまで3DCGに

 邦画のリメイク作としては、韓国映画『超能力者』を原案に藤原竜也山田孝之出演、中田秀夫監督で映画化した『MONSTERZ モンスターズ』など。また、リメイクとは若干異なるが『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴八木竜一と共同監督であの国民的人気キャラクターを3DCG長編アニメ化する『STAND BY ME ドラえもん』は、“体感”できて“泣ける”「ドラえもん」を目指すという。

 
『ロボコップ』3月14日公開
『STAND BY ME ドラえもん』今夏公開
(c)2014「STAND BY MEドラえもん」製作委員会
ハリウッドスターによる大作映画

賞レースでも注目の豪華共演作

 ハリウッドスターによる豪華共演作も見ていこう。ジョージ・クルーニー監督・主演の『ミケランジェロ・プロジェクト』は、マット・デイモンケイト・ブランシェットジャン・デュジャルダンビル・マーレイジョン・グッドマンらが出演。第2次世界大戦末期、ナチスが強奪した世界的美術品を奪還しようとする特殊チームの実話を描き、カラーは違うが『オーシャンズ』シリーズをもほうふつさせる。

 そのクルーニー製作の『8月の家族たち』は、本作で共にゴールデン・グローブ賞候補となったメリル・ストリープジュリア・ロバーツの他、ユアン・マクレガーアビゲイル・ブレスリンジュリエット・ルイスベネディクト・カンバーバッチなどが出演。ピュリツァー賞トニー賞をW受賞した傑作戯曲の映画化で、ある秘密を抱えた家族の物語となっている。

 主演ではないが人気のカンバーバッチは、マイケル・ファスベンダーや製作兼任のブラッド・ピットらと『それでも夜は明ける』にも出演。奴隷制度廃止前のニューヨークが舞台の人間ドラマで、今年の映画賞レースの台風の目となっている。同じく今年の賞レースをにぎわす作品としては、クリスチャン・ベイルブラッドリー・クーパーエイミー・アダムスジェレミー・レナージェニファー・ローレンスらの出演で、事実に基づく汚職スキャンダルを描いた『アメリカン・ハッスル』も見逃せない。

 ラッセル・クロウ主演のスペクタクル大作『ノア 約束の舟』は、ジェニファー・コネリーエマ・ワトソンアンソニー・ホプキンスらが出演。また、シルヴェスター・スタローンは、アーノルド・シュワルツェネッガー『大脱出』ロバート・デ・ニーロ『リベンジ・マッチ』など、次々と夢の競演を実現させている。

ハリウッドスター主演作

 注目のハリウッドスターの出演作は他にも、主演のレオナルド・ディカプリオマーティン・スコセッシと5度目のタッグを組んだ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ジョニー・デップ主演でクリストファー・ノーランが製作総指揮を務めるSF『トランセンデンス』ヒュー・ジャックマン主演で『灼熱の魂』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるサスペンス『プリズナーズ』アンジェリーナ・ジョリー主演で「眠れる森の美女」の魔女を主人公にした『マレフィセント』、インド洋で遭難した男をロバート・レッドフォードが演じる『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』グレイス・ケリーの半生をニコール・キッドマンが演じる『グレース・オブ・モナコ(原題) / Grace of Monaco』『メリー・ポピンズ』の誕生秘話をトム・ハンクスエマ・トンプソン主演で描く『ウォルト・ディズニーの約束』、人気急上昇中のジョセフ・ゴードン=レヴィットが監督・主演を兼任する『ドン・ジョン』、そして、クランクアップ直前に亡くなったリヴァー・フェニックスの遺作を、約20年を経て完成させた『ダーク・ブラッド(原題) / Dark Blood』などがある。

 また、トム・クルーズ主演のSFアクション大作『オール・ユー・ニード・イズキル』は、桜坂洋による日本のライトノベルを『ボーン』シリーズなどのダグ・リーマンのメガホンで映画化したもので、こちらも楽しみだ。

 
『ミケランジェロ・プロジェクト』4月公開
(C) 2013 Twentieth Century Fox
『それでも夜は明ける』3月7日公開
(C) 2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved.
『アメリカン・ハッスル』1月31日公開
(C) 2013CTMG
『トランセンデンス』6月28日公開
(C) 2014 Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
『オール・ユー・ニード・イズキル』7月公開
(C) 2013 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BMI)LIMITED
ビジュアルの再現がヒットの鍵!?人気漫画の実写化

実写化困難な題材に果敢に挑戦

 CG技術の向上もあり、近年の日本では人気漫画やアニメの実写化も増えている。しかし、注目度が高い一方、完成前から賛否の意見が飛び交うシビアな題材でもある。まさにその渦中にあるのが『ルパン三世』。実写映画化自体は40年前に一度あるが、アニメ版のイメージが確立している国民的人気キャラクターだけに、かなり挑戦的な企画だ。注目のキャスト陣は、ルパン三世に小栗旬、次元大介に玉山鉄二、石川五ェ門に綾野剛、峰不二子に黒木メイサ、銭形警部に浅野忠信。さらには、台湾のジェリー・イェン他アジア各国のスターも出演。小栗は8キロの減量と10か月にわたるトレーニングにより、ルパンのビジュアルの再現と軽快なアクションに挑んでいる他、監督はハリウッド進出も果たした北村龍平で、世界市場を目指すという。

 連載終了から20年近くたつ今でも人気の高い傑作漫画を、山崎貴監督&古沢良太脚本で映画化する『寄生獣 PART 1』も注目だ。右腕に寄生したパラサイトと奇妙な共生関係を築く主人公の高校生を染谷将太が演じる他、橋本愛深津絵里らが共演。昨年まで映画化権を保持していたハリウッドでも実現できなかった企画だが、日本映画界の底力を見せつける作品となってほしい。なお、後編の『寄生獣 PART 2』は2015年公開予定。

巨大ロボットの実写映画がようやく日本で実現

 約25年前から漫画やアニメなどで展開されてきた「機動警察パトレイバー」を初めて実写化する『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』にも注目したい。長編映画版の公開は2015年になるが、今年の4月からドラマ版のようなエピソードを全7章に分けて映画館で順次公開していくプロジェクトとなっている。物語は新世代が活躍するオリジナルストーリーだが、総製作費20億円を投じ、長年シリーズに関わってきた押井守が総監督を務めている。数千万円を掛けて、全長8メートルの実物大パトレイバー(警視庁のパトロール用ロボット)も2体製作する力の入れようで、以前に企画されながらも実現できなかった実写化が、ようやく現実のものとなった。

 また、三池崇史監督が生田斗真主演の『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』福士蒼汰主演の『神さまの言うとおり』を手掛ける他、福士蒼汰と川口春奈が初々しい高校生カップルにふんする『好きっていいなよ。』、久々に俳優復帰した水嶋ヒロが脚本などの製作面にも参加した『黒執事』、人気アイドルグループSexy Zone中島健人が主演する吉田恵輔監督作『銀の匙 Silver Spoon』「あまちゃん」でブレイクした能年玲奈が主演する『ホットロード』剛力彩芽主演の『L・DK』園子温監督作『TOKYO TRIBE』なども人気漫画の実写化作品となる。

 
『ルパン三世』8月30日公開
(C) 2014映画「ルパン三世」製作委員会
『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』4月より順次公開
(C)2014「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会
『黒執事』1月18日公開
(C) 2014 枢やな / スクウェアエニックス (C) 2014 映画「黒執事」製作委員会
『L・DK』4月12日公開
(C) 2014「L・DK」製作委員会
もはや定番!ベストセラー&人気作家原作

文芸賞受賞作&受賞者作品

 最後に邦画の中から、例年通り数多く待機中のベストセラー小説や人気作家原作の映画化作品を駆け足で見ていこう。

 まずは直木賞受賞作から見ていくと、中島京子『小さいおうち』山田洋次監督・松たか子主演で、葉室麟『蜩ノ記』小泉堯史監督・役所広司岡田准一らの出演で、桜庭一樹『私の男』熊切和嘉監督が浅野忠信二階堂ふみらの出演で映画化。

 直木賞受賞作家で見ると、重松清原作・大森寿美男監督・中井貴一主演の『アゲイン』三浦しをん原作・矢口史靖監督・染谷将太長澤まさみら出演の『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』辻村深月原作・矢崎仁司監督・水川あさみ木村文乃ら出演の『太陽の坐る場所』など。また、芥川賞受賞作家では、川上弘美原作・井口奈己監督・竹野内豊主演の『ニシノユキヒコの恋と冒険』などがある。

 各文芸賞受賞作は映像化も多いが、近年特に映像化が相次ぐのが「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。第3回同賞受賞の深町秋生の「果てしなき渇き」は、中島哲也監督が役所広司妻夫木聡オダギリジョーらの出演で『渇き。』として映画化する。「このミス」と共に映像化が相次ぐのが本屋大賞。中島哲也監督が映画化した「告白」で第6回大賞を受賞している湊かなえ『白ゆき姫殺人事件』は、中村義洋監督が井上真央綾野剛らの出演で、その中村監督が映画化した「ゴールデンスランバー」で第5回大賞を受賞している伊坂幸太郎『オー!ファーザー』は、藤井道人監督・岡田将生主演で映画化される。

人気作家&人気芸人

 その他の人気作家の原作を映画化するものとしては、万城目学原作・水落豊監督・濱田岳岡田将生ら出演の『偉大なる、しゅららぼん』中村航原作・犬童一心監督・嵐の相葉雅紀主演の『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』森沢明夫原作・成島出監督・吉永小百合主演の『ふしぎな岬の物語』笹本稜平原作・木村大作監督・松山ケンイチ主演の『春を背負って』松岡圭祐原作・佐藤信介監督・綾瀬はるか松坂桃李ら出演の『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』早見和真原作・石井裕也監督・妻夫木聡池松壮亮ら出演の『ぼくたちの家族』など。

 また、劇団ひとりが自らの同名小説の映画化で監督デビューする、大泉洋柴咲コウら出演の『青天の霹靂』、同じくお笑い芸人ながら映画監督としても実績を積んできている品川ヒロシが、木下半太の同名原作を藤原竜也主演で映画化する『サンブンノイチ』なども控えている。

 なお、同名アニメの実写版ではないが、同じ角野栄子の同名児童文学を実写映画化する『魔女の宅急便』も注目。主人公のキキ役を小芝風花が務め、尾野真千子浅野忠信宮沢りえらが脇を固める。ホラー映画の印象が強い清水崇監督の新境地ともなりそうだ。

 他にも、スタジオジブリの新作『思い出のマーニー』をはじめ、この特集内では網羅しきれなかった話題作や今後発表される新作も多数控えており、今年も多彩なラインナップを楽しむことができるのは間違いないだろう。


『小さいおうち』1月25日公開
(C) 2014「小さいおうち」製作委員会
『私の男』6月公開
(C) 2013「私の男」製作委員会
『サンブンノイチ』4月1日公開
(C) 『サンブンノイチ』製作委員会
『魔女の宅急便』3月1日公開
(C) 2014「魔女の宅急便」製作委員会
『思い出のマーニー』今夏公開
(C) 2014 GNDHDDTK

文・構成:シネマトゥデイ編集部 天本伸一郎


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