ADVERTISEMENT

新スパイダーマン総予習!これまでとは全然違うシリーズに!

マーベルファンの夢にまでみた2ショットがここに…!(感涙)アイアンマン&スパイダーマン

 新たなスタートを切る映画『スパイダーマン:ホームカミング』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りしたことも大きな魅力となっているが、それだけにとどまらず、過去の『スパイダーマン』シリーズにはない、“すべてが新しい”と思えるような作品を目標につくられた。そのため、『スパイダーマン』の過去作品を思い出すようなシーンやキャラクターをあえて出さないようにしたそうだ。米アトランタの有名なパインウッド・スタジオで聞いた製作陣の話を通して、新スパイダーマンの醍醐味を徹底検証!(取材:中村明美、構成:編集部・石神恵美子)

ADVERTISEMENT

■MCUに参戦!大人ヒーローVS子供ヒーローの対比が笑える!

トニスタに連れられるピーター

 なんと言っても最大の違いは、スパイダーマンが初めてMCUに参戦したこと。ピーター・パーカーことスパイダーマンが、マーベルのヒーローチーム・アベンジャーズなどが活躍するユニバースの中に入るという設定が、最初からこのスパイダーマンをこれまでのスパイダーマンとは別のものにしている。しかも、その他のスーパーヒーロー達は、みんなすでに成功していて、お金もあり、ヒーローになるためのガジェットも手に入れている。スパイダーマンにとって、アベンジャーズは最初から雲の上の存在なのだ。その中で、スパイダーマンはまだ高校生。そのギャップが面白いし、笑えるし、子供だからこその楽しみも描かれている。アベンジャーズのリーダー格アイアンマンことトニー・スタークに「大きな事件は俺たちに任せればいい」などと言われたことで、かえってピーターのやる気に火が付くのだ。そして、彼の悩みは「化学のテストはどうしよう?」だったりする。だからこそ観客が共感できて、これまでで一番リアルなヒーローになっている! つまり、リアルで、笑えて、楽しい。それがこれまでのスパイダーマンとは大きく違うところ。

ADVERTISEMENT

■悪役も超リアル!同情せずにはいられない!?

キートンが本当に“バードマン”になっちゃったよ!

 製作陣はスパイダーマンがリアルだから、悪役にもリアルさを求めたという。さらに、ダークな物語にしないということ。そして、見なれたキャラクターもNG。そのため、過去シリーズでは毎度おなじみの悪役・オズボーン一家は本作には出てこない。そこで選ばれたのが“鳥人”ヴァルチャーだった。彼は、リアルな人間であり、リアルな問題に直面しているのだ。何しろ、彼の仕事は『アベンジャーズ』(2012)でソーとハルクが壊したグランド・セントラル駅の後片付けなのだから。演技派のマイケル・キートンがヴァルチャー役に選ばれたのもリアリズムを追及するためだ。キートンは同役について「彼は、成功するために苦労している。何とかその日を乗り切るために一生懸命働いているんだ。だからもっと認められてもいいはずなのに、と誰もが思ってしまう。それが現代の人達のリアルを描いていると思った」と熱弁。それなのに、その仕事をトニー・スタークに奪われてしまうことで、悪に染まっていくのだ。スーパーヒーローの後片付けを地道にしていた人が、スーパーヒーローにその職を奪われてしまう。悪役だけど、同情せずにはいられない役になっている。また、キートンがヴァルチャーにふんするためのウィングスーツはなんと、10~11メートル近くあったそうで、ほとんど車に乗るような感覚だったそう。映画ファン的には、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で再ブレイクしたキートンのガチ“バードマン”姿を拝めるのも楽しみの一つ。

ADVERTISEMENT

■オリジンストーリーも、メリー・ジェーンもなし!

親友ネッドと!愛されコンビになりそうな予感

 今作は“すべて新しい”と思えるのが目標。なので、過去5作でしっかり語られてきた、ピーターがいかにしてスパイダーマンになったのかというオリジンストーリーはあえてなし。新星トム・ホランドふんするピーターがすでにスパイダーマンであるところから物語は始まるのだ。同様の理由で、ヒロインのメリー・ジェーンも出てこないし、ベンおじさんも出てこない。おなじみのキャラクターを見た瞬間に、過去シリーズに引き戻されるのを避けたかったそう。だからスパイダーマンの脇を固めるキャラクターたちも一新。ピーターの恋のお相手は、ローラ・ハリアー演じるリズ・アラン。青春真っ盛りの高校生らしく、ピーターは才色兼備のリズに良いところを見せたいと奮闘する一方で、スパイダーマンとしての人生を覚悟することで悩みが発生していくようだ。そのほかにも、キャスティングされた際には、メリー・ジェーン役とささやかれていたゼンデイヤが演じるのは、ミシェルだと判明。ミシェルは、1980年代の青春映画『ブレックファスト・クラブ』でアリー・シーディが演じたようなタイプの学生だという。さらには、予告編ですでにいい味出しているベストフレンドのネッド(ジェイコブ・バタロン)がコミカルさを加味する。

ADVERTISEMENT

■監督自身がニューヨーカーだからこそ!こだわりの舞台

クイーンズから目指すはマンハッタン!

 監督のジョン・ワッツは、コロラド生まれだが、奨学金でニューヨーク大学に通っていた。そのため、彼のニューヨークでの学生としての実体験が、この映画をよりリアルにしている。監督に決まる前は、何か月も毎日、プロデューサーにニューヨークでの撮影に関してのアイデアをメールで送っていたという情熱の持ち主でもある。すでに予告編で公開されているニューヨークにあるリゾート地コニーアイランドを舞台にしたバトルシーンは監督のアイデアだし、スタテン島行きのフェリーをスパイダーマンが救うシーンなど、ニューヨーカーだからこそ思いつく舞台を選び、過去の『スパイダーマン』シリーズに登場してこなかった名所が堪能できるのも本作ならでは。さらには、プロダクションデザイナーのオリヴァー・ショールによると、ニューヨークの地理がピーターの成長物語にもリンクしているという。物語の始まりは、ニューヨークではちょっと地味目なクイーンズ。そしてその横には、ニューヨークの中心地であり、華やかなマンハッタン。「(クイーンズから)橋を渡ったらマンハッタンで、そこはスーパーヒーローたちを象徴している。ピーターは成長して、そこにたどり着けるのか」というように、物語が地理とも密接にかかわっているのだ。

映画『スパイダーマン:ホームカミング』は8月11日全国公開

(C) Marvel Studios 2016. (C) 2016 CTMG. All Rights Reserved.

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT