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イケメン調査隊

笠松将、鋭さを感じさせる佇まいが役柄によって一変

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『デイアンドナイト』笠松将(かさまつ しょう)【第131回:イケメン調査隊】

笠松将
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インタビュー INTERVIEW

Q:ご自身が演じた役柄について、台本からすぐにイメージできましたか?

台本には細かい動きは描かれず、膨らませられるようになっていたので、たくさんの映画を観て、100通りくらい考えました。ビジュアルも書いてありませんから、話し合いながら髪の色は金髪に決めました。衣装は2つくらいオーバーサイズのものを着ています。生きるためにお金を稼いでいるだけでモノに対して執着がなく、服は全部、人からもらっている。衣装合わせでは(藤井道人)監督とこんなにもと驚くくらいにたくさん話しました。

Q:とにかく演技に見応えがある映画でした。撮影現場の空気はいかがでしたか?

アプローチの仕方は人によってさまざまでしょうが、今回は皆さん、そのキャラとして現場にいました。誰かが言い出したわけでもないのに普段から役名で呼び合ったり、芝居に関しても撮影前にそれぞれのキャラクターの背景等、「意味のある無駄なこと」をみんなで話し合ったり。先輩方がカメラに映ってなくても全力で演じる姿を見て、僕も自然とその様を吸収でき、芝居を通して関係性を作れた気がします。カメラが自分たちを映す1~2分前からちょっとふざけてみたりして、それが映っていようがいまいが関係なくやっていました。楽しかったし、勉強になりました。

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Q:撮影中、「善と悪はどこからやってくるのか。」という作品のテーマについて考えましたか?

ずっと考えていました。映画の中でも、どっちが善でどっちが悪という描き方はせず、観た人に任せていますよね。たまたま今回の主人公は明石(阿部進之介)という人物ですが、別の人物だったら、善悪の描き方は逆転するかもしれない。自分は誰かにとって善かもしれないけど、誰かにとっては悪だったりする。そう思うと、大切な人にとってはできるだけ善でいたいと強く思いました。映画を観ながら自分でも考えさせられましたし、考えるきっかけになりました。

Q:プロデューサーとしての山田孝之さんの印象は?

俳優としての山田さんをずっと観て育った世代で、またキャストも画面を通してみていた先輩方ばかり。しかも藤井監督とはご一緒したいとずっと思っていたので、もう緊張する要素しかない(笑)。実は初日が僕、誕生日だったのですが、それを忘れるくらいに緊張しました。スーパーで彼女と買い物をするというシーンだったのですが、それをずっと横で見ていた山田さんが、「いいな~、俺も出たいな。買い物客で出られないかな?」と楽しんでいたというか、文字通り一緒に作品を作っているという感じでした。その姿を見てから「緊張するより楽しもう」と思い始め、台本にあることないことやってみたりしました。力んでたくさん準備して行ったけど、現場で肩の力を抜かせて下さる。プロデューサーとしての山田さんの居方は理想的でした。

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映画『デイアンドナイト』より

Q:完成した映画を観た感想は?

僕のシーンは置いといて……(笑)。どう撮ったのだろう? というトリックのような映像がちりばめられ、テンポのいい映像があって、画だけ観ていても面白い。もちろん全体的に素晴らしく、見終えた後は「この作品に自分が参加できたことが、心の底から嬉しすぎる!」とテンションが上がりました。

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一問一答 PRIVATE

Q:憧れの俳優は?

一人を挙げることは難しいですが、たとえば今回ご一緒した田中哲司さんが好きです。芝居はもちろん、芝居に対する考え方がカッコイイんです。先輩としての在り方も憧れます。本当に大好きです! 片想いですけど。

Q:俳優としての野望は?

撮影現場では自分を必要としてくれる楽しい現場もありますが、悔しい思いをすることの方がまだ多いくらいです。やっぱり、必要とされる現場にだけ出られるようになりたいです。「誰でもいい」ではなく、「笠松にやってほしい」と言ってもらえることが野望でしょうか。1シーンであっても必要とされることは本当に嬉しいですから。

Q:好きな映画を1本挙げて下さい。

たくさんあって難しいですね。多くの人が「これいいよ!」と薦めるような有名な作品はやっぱり面白いんですよ。1つ挙げるなら藤井監督を知ったきっかけでもある『7s [セブンス]』が好きです。雰囲気も内容も。誰もが夢を追いかけているけど、叶うのは一握りの人だけ。ペッと捨てられてかろうじて手についている、自分もそんな人間の一人なので本当に泣けました。

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Q:海外の作品も観ますか?

2000年代以降で、話題になるような映画は観ています。そんな中で僕が注目してほしいと思うのは、韓国映画の『MASTER/マスター』です。イ・ビョンホンさんやカン・ドンウォンさんが出演していますが、僕が気になったのはキム・ウビンさんです。モデルで俳優もされているのですが、お芝居がとにかくいい。テクニックというか計算された表現も勢いに乗ることもできる。いきなり瞬きが多くなるという表現をしても、それがいやらしくない。キャラクターを深く理解し、それが表現できている気がするんです。韓国映画特有の重さはなく、派手な大作です。

Q:韓国語が特技とか?

韓国映画が好きですし、K-POPが流行って興味を持ったんです。独学で勉強したのですが、ちょっと怪しいかも。似非関西弁みたいなものです(笑)。

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Q:『デイアンドナイト』の清原果耶さん演じる奈々のような小悪魔タイプの女の子をどう思いますか?

横にいたら好きになりますよ。年が離れていても関係ないと思います。清原さんが大人っぽいこともあり、年齢的な違和感もないですよね。傍らで見たらいいなと思うでしょうけど、彼女にするのは……怖いかも。手の平で転がされると言うといい気もしますが、他の男性に対してもそうだと思ったら嫌です。

Q:好きな女性のタイプは?

地味な子。ちやほやされる人は別にいいんです。誰にでも長所ってありますよね。少女漫画じゃないですけど、前髪が重めで眼鏡をかけた子が何かの拍子にそれを落として、「眼鏡が落ちたよ」と拾って顔をパッと見上げると、「あれ?カワイイ!」みたいな。そういう子が好きです(笑)。

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Q:映画もそうですが、他の人が目をつけていないところに気づいて、自分だけが知っていると思うことに喜びを感じるとか?

でも……そうじゃないですか? 「ご飯何食べた?」と聞いて、「白米を食べた」と言われたら、そりゃそうだよ! ってなりません? 白米は基本的に誰でも食べるだろうから、メインのおかずの方を聞きたいわけです。誰もがいいと思う子には興味を持てないかも。

Q:女性の見た目にこだわりはないと?

いや僕の中ではこだわっているんです。今までお付き合いしたことないですけど、ショートカットの子が好きですね。あとコンプレックスを持っている子が好きです。

Q:では「コンプレックスを持っている子」とは?

たとえば「完璧な人が好き」と言う人はいますが、そういう人は「完璧という人の自分にだけ見せる弱さが好き」という気がするんです。それって、その人のコンプレックスが好きってことでは? 結局はみんな、誰かのコンプレックスに惹かれるんだと思います。ストロングポイントには興味がない気がします。

Q:理想のデートは?

散歩。女性はつまらないかもしれないですけど、予定を組んでどこかに行くことはほとんどありません。

Q:お休みがあったら何をしますか?

1日なら寝ます。1週間なら、実家に帰ります。旅行には絶対、行きません! 旅行に求めるものは、YouTubeとエアコンでだいたいできます(笑)。お風呂に入りながら温泉の動画を見れば、それはもう温泉に行ったことになりますから!

Q:趣味はサッカーですか?

部活でやっていたんですけど、遊びのようなものです。親友がフットサル場で働いているので、年に2回ほど遊びにいきます。ジムには通っていて、筋トレや走ることは好きですね。精神的な毒が抜けるようで。

Q:俳優業の面白さとは?

いろいろな演出家や監督がいるので一概には言えませんが、作品を面白くしようとするなら、カメラが回っている間は何をしても怒られない。セリフだけおさえておけばいい。その瞬間の集中力というか、そこで生まれるものを表現しようとするのが、今は面白いのかもしれません。

取材・文:浅見祥子 写真:奥山智明
ヘアメイク:峰田大暉(OCEAN TOKYO WHITE)

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インフォメーション MOVIE INFO

『デイアンドナイト』

作品写

闇金ウシジマくん』シリーズやドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズなどの山田孝之がプロデュースし、脚本にも参加した人間ドラマ。父親に自殺された青年が、ある男と出会って復讐(ふくしゅう)心を呼び覚まされる。企画と主演を山田と親交の深い俳優・阿部進之介が務め、『スティルライフオブメモリーズ』などの安藤政信、ドラマ「透明なゆりかご」などの清原果耶らが共演。『オー!ファーザー』などの藤井道人がメガホンを取った。

笠松将プロフィール PROFILE

profile

生年月日:1992年11月4日
出身:愛知県
身長:182cm
血液型:B型
趣味・特技:サッカー、似顔絵、韓国語

芸歴:2013年から俳優としての活動を開始。「恋のツキ」「黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~」等のテレビドラマ、『デメキン』『名前のない女たち うそつき女』『リベンジgirl』『響-HIBIKI-』等の映画に出演。2018年、映画『さかな』で主演を務めた。待機作の映画『ラ』(高橋朋広監督)は4月5日公開。

映画『デイアンドナイト』は1月26日(土)より全国公開/1月19日(土)秋田県先行公開

(C) 「デイアンドナイト」製作委員会

公式サイトはコチラ>

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