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祝・オスカー獲得!!3月の5つ星映画5作品はこれだ!

今月の5つ星

 今月の5つ星映画は、爽やかな感動を巻き起こす実話の友情物語に、スパイク・リー監督完全復活作と話題の実録ドラマ、歴代最高の『スパイダーマン』映画との呼び声高い長編アニメなど、発表されたばかりの第91回アカデミー賞受賞作がそろい踏み。加えて、全米大ヒットの『トランスフォーマー』スピンオフ作に、邦画からは『百円の恋』の監督・武正晴&脚本・足立紳コンビのコメディードラマもピックアップ。これが3月の5つ星映画5作品だ!

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人と人が分かり合うことの尊さを知る実話

グリーンブック
(C) 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.

グリーンブック

 黒人差別が残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、白人運転手と、彼を雇った黒人ピアニストとの人種を超えた友情の物語。育った環境や価値観がまったく違う、まるで水と油の2人が共に旅する中で、お互いを一人の人間として理解していく姿が丁寧に描かれる。ヴィゴ・モーテンセンのごろつきっぷりとマハーシャラ・アリの殿上人風のたたずまいが、アンバランスながら絶妙にマッチしている。あまりに対照的な二人のやり取りが、時にコミカルでほほ笑ましい。おじさん2人のロードムービーという、一見、地味でシンプルな作品だがさまざまな人種問題が顕在化している今の時代にこそ観たい秀作だ。第91回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、マハーシャラが2度目の助演男優賞に輝いたほか、対抗馬の『ROMA/ローマ』を抑え見事作品賞を受賞した。(編集部・香取亜希)

映画『グリーンブック』は3月1日より公開

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愛すべきヒーロー映画の最高峰!

スパイダーマン:スパイダーバース

スパイダーマン:スパイダーバース

 誰もが「これは自分の映画だ!」と共感しそうな、愛すべきヒーロー映画の誕生だ。並行世界に存在するスパイダーマンたちが共演する人気コミックをベースに、新たにスパイダーマンとなった黒人少年マイルスの成長を描くアニメーション。吹き出しや人物のモノローグ、効果線など、コミックならではの表現を巧みに取り込んだアニメーションで、文字通り、コミックに生命が吹き込まれている。美しく斬新な映像表現だけではなく、自分に自信がないマイルスが、さまざまな世界のスパイダーマン……なかでも、人生が全くうまくいっていない中年ピーター・パーカーとの交流を通じて真のヒーローとなっていく姿は、アメコミファン以外にもストレートな感動をもたらすはず。映像化といえば、実写+CGが当たり前となったヒーロー映画のセオリーを一変させる可能性を秘めた一本であり、歴代最高の『スパイダーマン』映画といっても過言ではない。アカデミー賞長編アニメ映画賞獲得も納得のクオリティー。(編集部・入倉功一)

映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は3月8日より公開

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押しつけがましくない応援映画!

きばいやんせ!私
(C) 2018「きばいやんせ!私」製作委員会

きばいやんせ!私

 安藤サクラ主演の『百円の恋』で日本アカデミー賞などを席巻した武正晴監督と脚本家・足立紳がタッグを組み、笑える“復活応援映画”を生み出した。主人公はスキャンダルで地位も目標も失ってしまった女子アナ・児島貴子。映画の冒頭では仕事へのやる気もなくワガママな貴子だが、徐々に「でも人間ってこんなもんだよね」と共感を誘うのは武監督の演出力と、足立の脚本の妙だけでなく、表情や、その立ち振る舞いも可愛い夏帆の体当たり演技のおかげ。鹿児島県の南大隅町を舞台に繰り広げられる“温かい”というより“あったかい”ほっこりしたタッチで描かれる、ちょっとダメだった貴子が見せる小さな成長から明日への活力をもらえる映画だ。東京から離れた場所を舞台にしたことで、押しつけがましくない応援物語に仕上がっている。タイトルに使用されている「きばいやんせ」は鹿児島弁で「がんばれ」という意味。「がんばれ」と言われるのと「きばいやんせ」と言われるのは、似ているようでどこか違う。そんな微妙な違いも本作は映し出す。(編集部・海江田宗)

映画『きばいやんせ!私』は3月9日より公開

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これまでの世界観を踏襲しつつも新しい『トランスフォーマー』

バンブルビー
(C) 2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro. (C) 2018 Hasbro. All Rights Reserved.

バンブルビー

 『トランスフォーマー』シリーズ最新作は、人気キャラクター・バンブルビーにスポットが当てられる。1980年代の地球を舞台に、父親を失った悲しみを拭えないでいる少女チャーリーとバンブルビーの間に芽生える絆を、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』のトラヴィス・ナイト監督が活写。オートボットとディセプティコンが火花散らすアクション大作であるだけでなく、トランスフォーマーと出会ったことで少女の心に変化が見られるという、ハートフルなドラマが展開する。過去作では戦士のようなクールなデザインだったバンブルビーも、丸みを帯びたキュートな見た目に変更されており、小柄なバンブルビーが少女に優しく寄り添う姿は、実に愛らしい。もちろん、シリーズの醍醐味でもあるド派手なアクションも健在。序盤で展開する惑星サイバトロンでの激闘や、地球を舞台にしたバンブルビーとディセプティコンの戦いは圧巻の一言。さらに、司令官オプティマス・プライムの登場や、アニメ版を彷彿させるトランスフォーマーのデザインなど、ファンを納得させる演出が随所に登場。これまでの世界観を踏襲しつつも、新たな『トランスフォーマー』作品がここに誕生した。(編集部・倉本拓弥)

映画『バンブルビー』は3月22日より公開

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リアル×エンタメのバランスが絶妙

ブラック・クランズマン
(C) 2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.

ブラック・クランズマン

 社会問題について考えさせられるメッセージ性だけではなく、笑って楽しめるエンターテインメント性を兼ね備えたスパイク・リー監督の集大成。先日、授賞式が行われた第91回アカデミー賞では脚色賞に輝いた。黒人警官が白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)に対して、大胆にも白人警官を相棒にして潜入捜査を行うという実話が基になっている。事実と創作のバランスが絶妙で、衝撃的なメッセージを盛り込みながらもエンタメとしてドラマチックに演出しているところが秀逸だ。1970年代を舞台にしながら、今起きている事件や問題との共通点をクローズアップすることで現実を憂えて、警鐘を鳴らしているリー監督の叫びのようなものが伝わってくる。しかし、重厚なテーマを扱いながらも、軽快なテンポで進む娯楽作に仕上がっているのは、それぞれ人間味のあるキャラクターを作り上げたジョン・デヴィッド・ワシントンアダム・ドライヴァーの演技力のたまものと言える。知らなかった史実を知るきっかけになるという意味では、クイーンの楽曲の素晴らしさを改めて教えてくれた『ボヘミアン・ラプソディ』と同じで、一見に値する。(編集部・小松芙未)

映画『ブラック・クランズマン』は3月22日より公開

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