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『エイリアンVS.プレデター』ポール・W.S.アンダーソン監督独占インタビュー

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『エイリアンVS.プレデター』ポール・W・S・アンダーソン監督独占インタビュー

取材・文・写真:FLiXムービーサイト

SFホラーのモンスター“エイリアン”とSFアクションの戦士“プレデター”。ともに人間を苦しめたエイリアンとプレデターが、地球で人間を巻き込んで対決する『エイリアンVS.プレデター』はすでにコミックで場外乱闘対決を繰り広げていたが、満を持してスクリーンに登場、壮絶バトルを繰り広げる。この『エイリアンVS.プレデター』でメガフォンをとった『バイオハザード』のポール・W・S・アンダーソン監督に、映画にまつわるさまざまな話を聞いた。

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Q:今回の映画のテーマやアイディアはどのように誕生したのか教えてください。

映画化の話は15年前ぐらいからあったのだけど、その時はプレデターを宇宙に連れて行くという話が多くて、なかなかうまくいかなくて苦労していたんだ。そこで僕はエイリアンを地球につれくることにしたんだ。子供の頃、『エイリアン』を見ては、家に帰って部屋にエイリアンがいたらどうしょうと仲間と騒いでいたし、『エイリアン3』ではエイリアンが地球を襲う可能性を示唆していたことを覚えている。“いつの日かきっとエイリアンが地球に!”という思いは、エイリアンファンたちが持ち続けていた気持ちだった。それにエイリアンはいつも宇宙船の廊下で戦っていただろう。そろそろ背景を変えたくなったんだよ(笑)。

Q:『エイリアン』と『プレデター』、それぞれの作品にオマージュを捧げたところはありますか。

とっても細かいところでいくつも過去の作品を思わせる演出をしているよ。一番はロボットのビショップが社長であるウェイランドの姿に似せて作られたという設定だね。ロボットのビショップは数百年後に登場するけど、人間に近い姿をさせようとした時、社長の姿に似せたというのはとても納得のいくことだよね。


Q:『エイリアン』と『プレデター』のそれぞれの魅力を教えてください。

エイリアンのデザインはバイオ・メカノイドの天才的な才能を駆使したアート、芸術作品といえるよ。最高のクリチャーだ。一方のプレデターはクリチャーとしては弱い。でも彼ら(プレデター)なりの志や名誉と基準を持っていて、まるでサムライや騎士のようだね。どちらも魅力的なキャラクターだけど、エイリアンは子供の頃に見てとても怖い思いをした。エイリアンから受けた影響はプレデターより強いかもしれない。

Q:エイリアンとプレデターの戦いの中で一番の見せ場はなんでしょう。

エイリアンとプレデターは全く違うクリチャー。エイリアンは殺人マシーンで増殖が目的。プレデターは文明を持ち、賢いし、武器を持っている。だからエイリアンよりプレデターの方が有利に思えるけど、両方のファンが楽しめるような見せ場を用意したよ。エイリアンのクィーンが登場するけど、そこの戦闘シーンも迫力満点だ。プレデターがエイリアンの尻尾を切り落とすんだけど、そこから出てくる血は酸性で、物を溶かすことができる。その尻尾を武器にしながら戦うシーンも見ごたえがあると思うよ。


Q:映画を作る上で何か工夫した点はありますか?

エイリアンは何匹もいるんだけど、それぞれに個性をもたすようにしたんだ。スカーというプレデターはマカロニ・ウエスタンのクリント・イーストウッドをイメージしてそのキャラクターを作った。ただ残酷なわけではなく、彼にスタイルを持たせることにしたんだ。そうすることで観ている人も共感できると思うしね。これまでのクリチャー映画に個性を持ち込んだのは僕が初めてじゃないかと思っているよ。

Q:この作品では監督、脚本、ストーリーを担当されていましたが、ご自身が一番熱中したのはどの作業ですか。

監督の作業というのは映画作り全般に関わることだから、常に監督の作業をしていた感じはするね。あと実際に映像を撮る前にとてもたくさんの絵も描いているんだよ。監督の仕事というのは人との関わりあいがある仕事。たくさんのスタッフやキャストと協力しながら作業を進めいていく仕事なんだ。それに比べると脚本はとても孤独な仕事だからね。それを考えると監督業の方を楽しんでいたかな。

『エイリアンVS.プレデター』は12月18日より日劇3ほかで公開。

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