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プラダやジョン・ウーとのコラボで実現した『エクスマキナ』の荒牧監督の手腕

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驚異の映像を完成させた荒牧伸志監督。
驚異の映像を完成させた荒牧伸志監督。

 世界初の3Dライブアニメによる斬新な映像が話題を呼んだ『APPLESEED アップルシード』から3年。前作よりさらにパワーアップした驚異の映像が展開する『エクスマキナ』を完成させた荒牧伸志監督に話を聞いた。

 本作の話題は、『APPLESEED アップルシード』を観て、荒牧監督の才能に惚(ほ)れ込んだ映画監督ジョン・ウーがプロデューサーとして参加していることだ。プロット作成の段階から積極的にアイデアを出してくれたそうだが、「最終的には君の作品だし、君が責任を持つんだから、君の納得するように作ればいいと何度も言われた」という。この言葉が荒牧監督にとって大きなサポートになったそうだ。

 そして、白いハトが飛び、サイボーグのブリアレオスが2丁拳銃をぶっ放すというジョン・ウーファンにはたまらないお楽しみのシーンも用意されている。「ジョン・ウーさんはハトとか2丁拳銃のシーンを入れろとは一言もおっしゃらなかったんですよ、自分たちで入れたんです」と監督。「ただ、バイオロイドのテレウスが横っ飛びしながらスローモーションで撃つシーンは、こうしてみたらと提案があって、内心やった! ジョン・ウーさんから直接“お約束”をもらえた(笑)と、すぐ取り入れました」と現場のやりとりが伝わってくるようなエピソードを教えてくれた。

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 今回苦労した点はただのパート2を作るのではなく、士郎正宗原作の世界観はそのままに、映画として新しいストーリーを作ることだった。「元は人間だったサイボーグのブリアレオス、そのブリアレオスを元に作られたクローンであるテレウス、主人公のデュナン、この三角関係を描くラブストーリーという軸が固まって動き出した」という。その結果、女性が観ても感情移入しやすい作品に仕上がったといえるだろう。

 また、監督は原作の熱心なファンの心をくすぐる“細工”も至るところに盛り込んだ。「原作にデュナンが目をケガして眼帯を付けるシーンがあります。それがファンにはとても人気がありまして、それへのオマージュということで、映画で戦闘中にデュナンが目に装着する暗視装置が、原作の眼帯(アイパッチ)に見えるように描きました。原作のファンならきっとわかってくれるところですね」とのことで、ファンは要チェックだ。

 加速して畳み掛けるようなスピード感に圧倒される映像の完成度は素晴らしく、時折スローモーションで“ため”をつくる緩急をつけた演出も見事で、荒牧監督の手腕がいかんなく発揮されている。特にラストシーンの緊迫感と迫力にあふれた映像は、ぜひスクリーンで直接“体感”してほしい。

『エクスマキナ』10月20日より全国公開
オフィシャルサイト:http://www.exmachina.jp/

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