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『帝一の國』竹内涼真【第110回:イケメン調査隊】

帝一の國

インタビュー INTERVIEW

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現場に入ると、みんなのテンションがうらやましくなりました(笑)

Q:映画『帝一の國』の出演が決まったときの感想は?

弾は、セリフがカッコイイのに自然体な役。それってとても難しいのですが、役が決まったときはうれしかったです。 

Q:主人公の帝一を演じる菅田将暉さんほか、野村周平さん、間宮祥太朗さん、志尊淳さんと同世代の俳優さんが濃いキャラをハイテンションで演じていますが、弾だけがやや異質ですよね?

そうですね。いざ現場に入ると、みんなのテンションがうらやましくなりました(笑)。そちらにのみ込まれそうになるのをぐっと我慢し、テンションがズレズレでみんなと噛み合わないのを楽しんでいました。それがきっと大鷹弾らしさだから、そこは楽しまなきゃ! と思って。帝一らを演じるにはきっとスイッチが入ると思うんです、実際に皆さんがどうしていたかはわかりませんけど。僕も弾を演じるときはスイッチを入れるのですが、入れ方を緩くして。評議会のシーンなどでは僕の周りだけゆったりした空気が流れるよう意識していました。物語の途中で間宮くん演じる氷室先輩にキレる場面があるのですが、そこで初めて弾も周りと同じテンションになるんですけど。

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帝一の國
旬なイケメン俳優が勢ぞろい!映画『帝一の國』より

Q:あのシーンは、キメゼリフがカッコイイですよね。

弾は一番まともに見えるけど、口を開くと漫画のキャラクターそのものみたいなことを言います。でも人間がやるので、どうしても漫画通りにやるのは無理なところがあって。そこは監督に相談して、言い回しを変えていました。

Q:あまりにハマっていて、そういう人にしか見えませんでした。

それだけ映画って影響力があるんですよね。改めて、どんな役でも本気でやらないといけないなと。だって僕、全然あんな人じゃないですよ! もちろん似ているところはあります。生徒会長選に興味ないや、と距離を置くところとか。

Q:同世代ばかりの撮影現場は、男子校のようなノリでしたか?

ずっと共学だったので男子校の雰囲気がわからないんですよね。でもくだらないことで騒いで、「男子校ってこんな感じなのかな?」と思っていました。あまりにくだらなくて、何をそんなに騒いでいたのか覚えていませんが(笑)。

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大鷹弾はハマり役!

Q:主演の菅田さんとお芝居をした感想は?

菅田くんがパッと出したアイデアには、いつも納得させられていました。それってスゴイことですよね。どれだけ前もって考えてきているのか? いざ現場に入って出てくるものもあるだろうし……やっぱり菅田くんは引き出しが多いんだなと。そうしたアイデアを受けてこちらも返し、そんなやり取りからワンクッション増えたシーンもありました。現場で菅田くんを見ていても、本当に面白かったです。他の共演者の方も全員、タイプが違っていました。改めてそれぞれ、この役はこの人にしかできなかっただろうなと。漫画のキャラクターそのまま過ぎて、スゴイなって(笑)。

Q:撮影後に、みんなでご飯に行くことはありましたか?

みんな忙しい人ばかりですから、撮影中はなかなか機会がありませんでした。ただ、個々でたまに会うことはありました。

Q:撮り終えた映画に、どんな手応えを感じていますか?

打ち上げのときに予告編をみんなで観たのですが、それだけで超盛り上がりました(笑)。映像がオシャレですよね。永井(聡)監督のこだわりで、「あんなところから撮っているんだ」ということがよくありました。たまに現場で撮った映像をチェックすると監督の意図がわかり、「そういうことか!」と感心していました。それでいて映画全体の雰囲気は、高校の生徒会長を決めているだけなのに、日本が揺れ動いているような重厚さで。面白いですよね。

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一問一答 PRIVATE

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三角関係ってドキドキします

Q:一番好きな映画は?

マーベルコミックスの原作モノが好きで一番は『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』。体が小さく弱かった主人公が、体格や力の強さじゃなくて気持ちの部分、その正義感だけでヒーローに選ばれる。これだよな! と思って。アメリカの真のヒーローですから。

Q:他に好きな映画を挙げるなら?

『パール・ハーバー』。戦争映画だからというより、ベン・アフレックジョシュ・ハートネットケイト・ベッキンセイルが演じる三角関係に惹かれます。最初はベン・アフレックとケイト・ベッキンセイルの演じる役が恋人同士なのですが、彼は飛行機で出撃してしまう。やがて戦死の知らせが届き、ジョシュ・ハートネット演じる男は親友の恋人を何かと気にかけるんです。そうするうちにだんだん惹かれ合い、互いの想いが最高潮に達したころ、死んだと思っていた彼が戻る……って最悪じゃないですか。もうどうしていいかわからない。テレビドラマ「ウォーキング・デッド」もそうですが、そうした三角関係ってドキドキします。

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ヒーローものに出演する人になりたいと思ったのがきっかけ

Q:憧れの俳優は?

「スゴイな」と思う俳優さんはたくさんいます。とくに「HERO」(2006年放送のテレビスペシャル)の中井貴一さんがすごく好きです。「最後から二番目の恋」のようなコミカルな役も。

Q:俳優を目指したきっかけを教えてください。

マーベルコミックスが原作の映画や「仮面ライダー」シリーズなど、もともとヒーローものが好きで、こういう作品に出る人になりたいと思ったのが俳優を目指すきっかけです。あと小さいころから月9を観ていたし、小学生のときはドラマの「アンフェア」にハマりすぎて何度も観ていました。放送日をずっと楽しみにしていたんです。

Q:好きな女性のタイプは?

わかりやすい人。何を考えているかわからない人は苦手なんです。「何を考えているんだろう?」と思う時間がもったいなくて。だって遠回りじゃないですか(笑)。真っ直ぐ感情を出してほしい、そうすればくみ取ってあげられますから。素直な人が好きです。

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素で生きている人が好き

Q:女性のグッとくるポイントは?

ふと振り返ったときの顔。とっさに振り向いた顔って何も考えてなくて、その人の素が出ますよね。自分をカッコよく見せようとする人より、素で生きている人が好きで、その人の素が見えたときにグッとくるみたいです。

Q:理想のデートは?

これはもう決まっています。土日のどちらかに朝9時ごろ起きて支度をし、10時頃に家を出て、ちょっと遠出して昼ご飯を食べたりして。そのあと散歩をして夕方には帰路につき、途中でスーパーに寄って食材を買って帰って一緒にご飯を作りたいです。

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ある意味、お芝居は嘘をついている

Q:結婚願望はありますか?

いつかは結婚したいです。子どもがめっちゃ好きなので、3人くらいほしいですね。僕自身は4歳下の妹と8歳下の弟がいる長男ですが、親戚にちびっこがいっぱいいます。かわいくてしょうがないので、会ったときはずっとくっついています(笑)。

Q:今考える理想のお芝居は?

一番意識するのは自然にやることです。ある決められた動きをするとして、それが自然に見えるよう、その前のお芝居から考えていきます。そういう段取りで動いているんだな、とは絶対に思われたくないんです。自分が観る側でも、段取りを感じると冷めてしまうし、観客の方はもっと敏感だと思うんです。ある意味、お芝居って嘘をついているわけですよね。野球選手の役なら、どれだけそう見えるように嘘をつけるか? 準備の段階で練習をして、嘘の部分をどれだけ減らせるか? そこで観る人がぐっとのめりこむのか冷めてしまうのかが決まってしまう気がして。だから一番意識するのはそこですね。

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「そういう人に見えた」と言われるのは本当にうれしい

Q:例えば大鷹弾という役なら、いかにも漫画のキャラクターが言いそうなセリフも自分のものとして自然に言えるように?

自然体だけど、セリフはさわやかな漫画の主人公のようにカッコイイ。例えば「〇×だぜ!」等の漫画チックで語尾の強いセリフを、どうすればナチュラルに言えるか、常に考えました。実写化作品ではいつでも客観的に自分を見ていないと危険ですよね。「〇×だぜ!」を本気で言うのは気持ちいいですけど、演じているときに気持ち良すぎると、「わー漫画だ!」と思われてしまう。そこが難しい。だから「そういう人に見えた」と言われるのは本当にうれしいですね。

取材・文:浅見祥子 写真:高野広美

映画『帝一の國』は4月29日より全国公開

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