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チャレンジャーズ (2024):映画短評

チャレンジャーズ (2024)

2024年6月7日公開 131分

チャレンジャーズ
(C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. (C) 2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.3

村松 健太郎

ゼンデイヤが素晴らしい

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

まず、ゼンデイヤが素晴らしい。ここへ来て一気に単独主演型俳優になった感があります。10代から30代まで巧みに演じ切っています。彼女に喰われがちですが、彼女を挟んで常に対峙しあうジョシュ・オコナーとマイク・フェイストの好演も印象深かったです。そしてなんといってもテニスシーン。下手の横好きレベルですが、テニスをやっている身からするとかなりガチに巧いテニスをしています。どこまで役者がやっているのかわかりませんがかなりやり込んだと思います。そしてルカ・グァダニーノがこんなに熱くなる映画を仕上げて来るとは!?

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

欲望とコントロールについての物語

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 これがテニスの映画ではないことは、試合の撮り方を見れば一目瞭然。テニスプレイヤーでもある3人の人間を題材に、欲望とコントロールについての物語を描き出す。脚本は『パスト ライブス/再会』の監督・脚本のセリーヌ・ソンの夫、ジャスティン・カリツケス。彼は本作のグァダニーノ監督がウィリアム・バロウズの同名小説を映画化する『Queer』の脚本も手がける注目株。

 現在を起点に、複数の過去に順不同に戻りつつ、人物と関係性の変化を暴き出す。監督とは3度目のマルコ・コスタの編集は、シーン変換が通常より0.1秒早い感触で、トレント・レズナー&アッティカス・ロスの音楽との相互作用で、速度と緊迫感が倍増。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

テニス映画として、愛の映画として、異様レベルの恍惚が待つ!

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

テニスの世界、その最高峰の裏舞台。そこに女1人+男2人の深淵を極めた愛憎の絡め方が異常な域に達し、頭から最後までゾワゾワ感が止まらない。
全体の構成、および脚本という作品の芯をなす部分が計算され尽くされ、3人が何を感じ、望んでいたかが、現時点でのゲームと過去の行き来でじわじわと、そして鮮やかに表出。その行き来のタイミングが最高すぎる。
人と人の距離感での心象表現、ボール視点の映像…と、大胆演出に唸らせ、ポイントでは気鋭コンビの音楽が観る側をトランス状態にさせる。
いかにもテニス選手らしいゼンデイヤを中心に、一瞬の表情で人生の機微を伝える俳優の能力も含め、書き尽くせないほどの映画的魅力、恍惚感!

この短評にはネタバレを含んでいます
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